キッチンやお風呂場でチョウバエを発見して慌てた経験はありませんか? 小さなハエであるチョウバエは、放っておくとどんどん繁殖するため注意が必要です。特に不衛生な状態の水回りを好むため、チョウバエが繁殖しないように普段から気をつけなければなりません。この記事では、チョウバエが発生したときの駆除方法や予防法をまとめてご紹介しましょう。
- チョウバエとは?
- チョウバエの駆除方法
- チョウバエの発生を予防するには?
- チョウバエ対策に関するよくある質問
この記事を読むことで、チョウバエを駆除する方法や普段からできる予防方法が分かるはずです。ぜひ参考にしてください。
1.チョウバエとは?
まずは、チョウバエが発生しやすい場所や時期・特徴などをご紹介します。
1-1.チョウバエの身体的特徴
チョウバエはハエというより、蛾(が)に近い外見をしています。触覚には多数の節があり、全身は剛毛で覆われているのが特徴です。体長は1~4mmほどで、ハート形を逆にしたような形をしています。
1-2.暗く湿った暖かい環境を好む
チョウバエが好むのは、暗く湿った暖かい環境です。キッチンの排水溝やトイレ・お風呂場など、薄暗くてジメジメしている場所はチョウバエにとって最適な繁殖環境といえるでしょう。特に、浴室に残っている石けんカスや髪の毛などに卵を産み付けることが多く、気が付かないうちに孵化(ふか)していることも珍しくありません。
1-3.6~10月が出現のピーク
チョウバエは1年中活動していますが、最も多く出現するのは6~10月ごろです。温かい環境では冬でも出現することがあるため、注意してください。2日ほどで卵が孵化(ふか)し、9~15日の幼虫期間を経てサナギになり、その後2日ほどで羽化して成虫になります。
1-4.「ハエ症」の原因になることも
チョウバエの幼虫が人間の体内に入り込むことで「ハエ症」を引き起こす可能性もあります。目や鼻・口・泌尿器・生殖器などから体内に入り込み、腹痛や下痢などの原因になるのです。命に関わることはありませんが、腸内にハエが棲(す)みつくことを考えると非常に気持ちが悪いものでしょう。
2.チョウバエの駆除方法
チョウバエが発生した場合の駆除方法について、自分でやる方法や業者に依頼する方法をご紹介しましょう。
2-1.幼虫の駆除には発生源の掃除が大切
チョウバエを駆除するためには、幼虫の段階で発生源を掃除するのが一番効果的です。特にチョウバエの幼虫が繁殖しやすい場所には、キッチンやお風呂場の排水溝・浴槽の下のスペース・トイレの貯蔵タンクの中などがあります。こうした場所には幼虫のエサとなる汚泥や汚水があるため、掃除をして取り除くことが必要です。掃除をしたら殺虫剤を使用し、幼虫を駆除しましょう。殺虫剤は「昆虫制御剤」を使用するのがおすすめですが、可燃性のガスが含まれているため、使用後は換気を忘れずにするようにしてください。
2-2.成虫の駆除に効果的な方法とは?
すでに成虫になっているチョウバエは、少量であれば捕獲して駆除することも可能です。粘着シートなどのハエ取りグッズを使って駆除しましょう。1匹1匹捕獲するのが難しい場合は、殺虫剤を使用するのがおすすめです。殺虫剤の使用に抵抗がある場合は、めんつゆを使って駆除する方法もあります。市販のめんつゆに洗剤を数滴混ぜたものを器に入れ、水回りに置いておくだけで駆除可能です。数日後、めんつゆの香りに引き寄せられたチョウバエが液体の中に落ちているでしょう。
2-3.こんなグッズもおすすめ!
チョウバエの駆除に効果的なグッズもいろいろ販売されているため、使用してみるとよいでしょう。つるすだけで飛んでいるチョウバエを捕獲できるリボンや、排水溝に投入するタイプのコバエ駆除剤などもあります。チョウバエの発生量や発生場所によって、使いやすいものを選ぶとよいでしょう。
2-4.業者に依頼することも
チョウバエの駆除を業者に依頼する方法もあります。水回りの清掃を行っているハウスクリーニング業者などに依頼するとよいでしょう。自分では手が届かない配管の中なども掃除してもらえるため、チョウバエの発生を予防することが可能です。
2-5.業者選びは慎重に!
業者に駆除を依頼する場合、業者選びは慎重に行うようにしましょう。中には悪質な業者も存在しており、高額な料金をだまし取られたなどの例も報告されています。業者を選ぶ際は、実績や料金設定・応対の丁寧さなどもしっかりチェックするようにしましょう。
3.チョウバエの発生を予防するには?
チョウバエの発生を予防するために、普段から気をつけるべきことをまとめました。
3-1.水回りはこまめな清掃を
水回りを定期的に掃除して清潔な状態にしておけば、チョウバエの幼虫が発生するのを防ぐことができます。特に、配水管や排水溝が汚れていると発生しやすくなるため、定期的に市販の洗浄剤などを使って掃除をするように心がけましょう。
3-2.入浴後は熱湯をかけて乾燥させる
特にお風呂場は水気が残りやすいため、チョウバエが発生する可能性が高くなります。お風呂場を使った後は全体に熱湯をかけ、換気扇を回すなどして乾燥させるようにしましょう。
4.チョウバエ対策に関するよくある質問
「チョウバエの駆除について知りたい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。
Q.チョウバエは1回にどのくらいの卵を産みますか?
A.1回に産む卵の数は約200個です。
Q.チョウバエには種類がありますか?
A.住宅の水回りに多く発生するのは、オオチョウバエとホシチョウバエの2種類です。体長4~5mmで逆ハート型をしているのがオオチョウバエで、ホシチョウバエは体長1mm程度で色が薄めという特徴があります。
Q.チョウバエの寿命はどのくらいですか?
A.成虫になってから約2週間といわれています。
Q.チョウバエの駆除を業者に依頼した場合、費用はどのくらいでしょうか?
A.相場は15,000円程度です。ただし、駆除する場所や広さなどによっても異なるため、事前に見積もりを依頼することをおすすめします。
Q.悪質なハウスクリーニング業者にはどのような特徴があるのでしょうか?
A.無料見積もりを受け付けていない、ホームページに詳しい企業情報が記載されていないなどの特徴があります。また、無理やり契約を取ろうとする業者も利用しないほうがよいでしょう。
まとめ
いかがでしたか? チョウバエの駆除方法や予防のポイントを詳しくご紹介しました。水回りで見かけることが多いチョウバエは、放置しておくとどんどん繁殖する面倒な虫です。早めに対処することで発生の予防にもつながるため、ぜひこの記事を参考にして実践してみてください。