浴室の掃除でも、忘れがちなのがエプロン部分です。エプロンは、浴槽の外側に配置してあるパネルで、多くは外すことができます。エプロン内部には、さまざまな汚れがたまっているので定期的に掃除をしてください。しかし、浴槽のエプロンの外し方や掃除の仕方など、よく知らないことも多いものです。そこで、今回は、浴槽のエプロン掃除について詳しく解説しましょう。

  1. 浴槽のエプロンとは?
  2. 浴槽エプロンの掃除方法
  3. 浴槽エプロン掃除の注意点
  4. 浴槽のエプロン掃除に関するよくある質問

この記事を読むことで、浴槽のエプロン掃除についてよく分かります。まずは、記事をじっくり読んでみてください。

1.浴槽のエプロンとは?

最初に、浴槽エプロンの基本を学びましょう。

1-1.浴槽のエプロンについて

浴槽のパーツのうち、バスタブはお湯を入れて入浴する部分で、エプロンはバスタブの側面にある化粧パネルのことをいいます。エプロンがあることで、バスタブの保温性が上がる・美観が向上するなどのメリットがあるのです。なお、埋め込み型やタイル・ヒノキなどの自然素材でできたバスタブなどには、エプロンがないものもあります。

1-2.浴槽のエプロンを掃除する意味

浴槽のエプロン内には、以下のような汚れがたまっています。

  • 湯あか
  • 皮脂汚れ
  • 石けんカス
  • カビ

汚れを除去するためには、エプロンを外して掃除する必要があります。浴室内のカビを除去してもすぐに発生する・悪臭が気になるという場合は、エプロン内の汚れが原因のこともあるのです。掃除をする頻度は、2~3か月に1回程度が適切でしょう。大掃除のときにも忘れずにキレイにしてください。

1-3.浴槽のエプロン掃除は換気などに注意を

浴槽のエプロン掃除は、必ず窓を開ける・換気扇を回すなど換気をしてから始めてください。特に、カビ取り剤を使う場合は注意が必要です。刺激臭で気分が悪い・目がチカチカする・頭痛がするなどの症状が出たときは作業を中止し、風とおしのいい場所で休んでください。症状が改善しない場合は、医師に相談しましょう。また、長時間かがみながらの作業は体に大きな負担をかけるので、10分に1回は立ち上がりストレッチをするなどして体をほぐしてください。

2.浴槽エプロンの掃除方法

浴槽エプロンの掃除方法を詳しく解説します。

2-1.浴槽のエプロン掃除で用意するもの

浴槽のエプロン掃除では、以下のものを用意しましょう。

  • 浴室用洗剤
  • カビ取り剤
  • スポンジ
  • 掃除用ブラシ
  • キッチンペーパー
  • ぞうきん
  • マスク
  • ゴム手袋

2-2.エプロンの外し方について

浴槽のエプロンの外し方は、以下をご覧ください。

  1. エプロンの下部に手を差し入れる
  2. 「手かかり」と呼ばれる部分を持って手前に引いて外す

外すときは、ゆっくりと行うことがコツです。併せてメーカーの使用説明書も参考にしてください。ものによっては、ボルトで固定してあることもあります。

2-3.浴槽のエプロン掃除の手順

浴槽のエプロン掃除の手順は、以下を参考にしてください。

  1. エプロンを外す
  2. エプロン内部のカビを確認できたら、カビ取り剤を塗布する
  3. 数十分程度放置してから水で十分に洗い流す
  4. 浴室用洗剤をスポンジに含ませ、エプロン内部と外したエプロンをこすり洗いする
  5. 洗剤を十分にお湯で流す
  6. 水分を乾いたぞうきんやキッチンペーパーでよくふき取る
  7. エプロンを取りつけて完了

2-4.つけ置きの活用と使用上の注意の熟読を

汚れがしつこい部分は、つけ置きを活用するといいでしょう。浴室洗剤をたっぷり含ませて貼りつけ、30分~1時間ほど放置してください。汚れがゆるんで、スポンジや掃除ブラシで楽に落としやすくなります。また、カビ取り剤や浴室用洗剤は、使用上の注意をよく読み正しく使いましょう。酸性洗剤と塩素系洗剤を混ぜると毒性の高いガスが発生し、非常に危険です。洗剤は混ぜず単独で使い、使用後は十分に洗い流すことを忘れないでください。

3.浴槽エプロン掃除の注意点

浴槽エプロン掃除で気をつけなければならない注意点について、詳しく解説します。

3-1.業者に依頼したほうがいい場合

以下のような場合は、業者に掃除を依頼したほうがいいでしょう。

  • 自分で掃除しようとしたが挫折した
  • エプロン掃除の手間や時間を節約したい
  • 掃除費用がかっても構わない
  • プロの手で徹底的にキレイにしてもらいたい
  • エプロンを自分ではずすことができない

3-2.浴槽のエプロンが外れない場合

浴槽のエプロンは、簡単に外れない場合もあります。まずは、なぜ外すことができないのか原因を考えてみましょう。長年の汚れが固まり、外れにくくなっていることもあります。また、もともと外すことができないタイプの可能性もあるでしょう。無理に外すと損傷などの恐れ場あるため、業者に依頼してください。

3-3.浴槽エプロン掃除の失敗例

浴槽エプロン掃除の失敗例には、以下のようなものがあります。

  • 無理に外そうとしてエプロンが破損した
  • どうしても落ちない汚れがあって挫折した
  • 洗い方が不十分なためにカビが大繁殖した

浴槽エプロン内部は常に隠れている部分なので、湿気がこもりやすいことが特徴です。エプロン内部を掃除するときは汚れをできる限り落とし、水気をふき取ってから取りつけるようにしましょう。掃除後は窓を開けておく・浴室の換気扇を1時間程度回すなどし、浴室内の湿気を逃がす工夫も必要です。

4.浴槽のエプロン掃除に関するよくある質問

最後に、浴槽のエプロン掃除に関するよくある質問に回答します。それぞれ確認し、参考にしてください。

Q.浴槽エプロンの交換頻度は?
A.10年に1回程度を目安にしてください。経年などの理由で、徐々に素材が劣化し、表面にひび割れや欠けができる・カビが入り込んで取れないなどの症状が出てきます。寿命を迎えたものは、衛生面や万が一のケガなどのリスクを考えると早めの交換がおすすめです。

Q.エプロンを外したままにしておけば湿気がこもらない?
A.確かに、湿気はこもりにくくなるでしょう。しかし、浴槽のエプロンには、浴槽を外部からの衝撃から守る・美観を保つ・保温性を高めるなど、さまざまな役割があります。安全性を考えても、外したままにするのはやめましょう。

Q.浴室の掃除を依頼すればエプロン内部も含まれる?
A.業者によります。まずは、掃除範囲を確認してください。浴室丸ごと掃除プランとなっていても、壁・床・浴槽内部・鏡・水栓周りなどが範囲で、エプロン内部までは含まれない場合もあります。

Q.浴槽のエプロン掃除を業者に依頼する場合の相場は?
A.エプロン内部の掃除単体で、10,000~15,000円程度が相場です。エプロン内部を含む浴室全体となると、20,000円~と考えてください。なお、業者によって洗浄方法や範囲が異なるため、見積もりをもらうときに必ず確認することが大切です。

Q.浴槽のエプロン掃除中は在宅の必要がある?
A.基本的には在宅が必要です。浴槽のエプロンを掃除してもらうためには、業者が屋内に入ることになります。信頼できる業者であっても、作業時間内は在宅してください。突発的な確認事項が発生することもあるため、都合のいい時間帯で調整しましょう。

まとめ

今回は、浴室のエプロン掃除について詳しく解説しました。普段、浴槽エプロンまでは掃除しない人も、ぜひ挑戦してみてください。浴槽エプロン裏には、びっくりするほど汚れがたまっていることがあるからです。今まで手が届かなかった部分の汚れを落とすことで、気分もスッキリすることでしょう。浴槽のエプロン裏まできちんとキレイにし、隅々までピカピカのお風呂を目指してください。