「掃除はしたくない、でもほこりっぽいのはイヤ」。そんなわがままな思いを叶(かな)えるのが、スリッパにモップがついた掃除用スリッパです。普通のスリッパの代わりに、はいているだけで床がきれいになるとあって、面倒くさがりの人はもちろん、忙しい主婦や若い人まで人気が出ています。一方で、本当に掃除スリッパできれいになるのか、疑問に思う人もいることでしょう。
そこで、この記事では、掃除スリッパの使い方や効果、スリッパの裏の汚れをきれいにする方法まで、お掃除スリッパについて詳しく紹介します。
- スリッパと掃除について
- スリッパでの掃除の仕方について
- 掃除スリッパのお手入れ方法
- よくある質問
この記事を読むことで、掃除スリッパの特徴がよく分かります。簡単に使うことのできる掃除スリッパで、無理せずきれいな毎日を過ごして送ってみませんか? ぜひ参考にしてください。
1.スリッパと掃除について
まずは、スリッパでの掃除について説明します。
1-1.スリッパで掃除ができる
掃除ができるスリッパは、スリッパの裏にモップの先をつけたような形をしていて、モップスリッパとも呼ばれています。これをはいて部屋の中を歩けば、床の拭き掃除をしなくてもいいというアイデア商品です。
15年以上前に、このようなスリッパが出始めたばかりの頃は、普通のスリッパの裏に化学モップを取り付けたようなものでした。最近では、マイクロファイバーを使ったものが主流です。デザインもおしゃれになり、働いている忙しい主婦や、家事を楽しくしたいという若い主婦たちの間で人気となっています。
1-2.掃除用スリッパについて
形としては、スリッパと一体化したものが主流です。特に、マイクロファイバーのモップが普及してからは、そのモップを掃除スリッパに取り入れ、機能性の向上と同時にカラフルでかわいいデザインのものが増えてきました。最近では、掃除用具売り場だけでなく、雑貨屋さんなどで、動物などのかわいいキャラクターのものが売られているのです。
掃除用スリッパを使うと、拭き掃除の手間が省けるのが最大のメリットといえます。キッチンマットを敷く必要がなくなる点もメリットといえるでしょう。
1-3.いろいろな種類、素材、しくみなど
現在の主流はマイクロファイバーを使ったものです。マイクロファイバーは、細い化学繊維を独特の方法を使って織り上げたもので、汚れを吸着する機能に優れています。また、静電気の働きでゴミやほこりをキャッチし、離さないという特徴があるのです。吸水効果も高く、キッチンなど水回りでも活躍するでしょう。
種類としては、スリッパとモップが一体化したもの、普通のスリッパにかぶせるタイプのもの、夏用にオープントウのものなどがあります。どのタイプも、スリッパの裏に付着した汚れを洗い流すことができ、繰り返し使えるので経済的です。価格は数百から2千円程度で、デザイン性の高いものは高価な傾向にあります。
2.スリッパでの掃除の仕方について
掃除スリッパを使って効果的にお掃除する方法を紹介します。
2-1.何の掃除に向いているか
スリッパでの掃除は、フローリング床の拭き掃除に向いています。腰をかがめなくても床の掃除ができるので、腰や膝に不安がある人でも手軽にお掃除ができるのです。また、手では触りたくない場所や届きにくい場所も、足ならできるということもあるでしょう。リビングや廊下だけでなく、階段やキッチンなど、家じゅうの床を掃除することができます。
2-2.掃除の仕方、ポイント
基本的に普通に室内を歩くだけで掃除になります。しかし、それだけだと同じところしかきれいにならないので、家じゅうを歩くように意識してみましょう。歩き方は、無理にすり足にする必要はなく、普通に歩くだけで十分です。
- 毎日はいて歩く
- 1日に1回は家じゅうをまんべんなく歩く
- 歩き方はすり足ではなく、普通でOK
- 水はねは、さっと足でなでるように拭う
- 食事の食べこぼしもかがむことなく足でひと拭き
2-3.効果について
掃除の効果としては、細かいほこりや細いペットの毛などもきれいにからめ取ることができます。吸水性も高いので、キッチンや洗面所の水分汚れも、すぐにふき取ることができ、こびりついたりすることがなくなるでしょう。
歩くたびに床がきれいになるので、うれしくなって家じゅうを歩くようになります。結果として家の中でもたくさん歩くことができ、運動不足解消にも役立つでしょう。
2-4.意外な活用法紹介
マイクロファイバーは優れたお掃除グッズなので、足にはくだけでなく、いろいろな使い方ができます。
- 手にはめて使う:高い位置にあるものの汚れやほこりも取ることができる
- フローリングワイパーのヘッドにつけて使う:カバータイプのスリッパモップをフローリングワイパーにつけると、部屋の隅々まできれいにすることができる
2-5.気をつける点
汚れを取ろうとするあまり、すり足で歩く癖がついてしまうと、少しの段差で転ぶ可能性があります。必要以上に足を引きずったりせず、普通に歩くようにしましょう。
また、スリッパの裏に汚れがついたままで歩き回ると、家じゅうに汚れを塗り付けていることになります。洗い替えを用意しておいて、こまめに洗濯をしましょう。洗濯の仕方は次項で説明します。
3.掃除スリッパのお手入れ方法
マイクロファイバーのスリッパは、洗うことで汚れの吸着性がよみがえります。ここでは、お手入れ方法をご紹介しましょう。
3-1.スリッパの裏の汚れ・ゴミの取り方
掃除用スリッパは、定期的なお手入れをして、きれいな状態で使いましょう。1日1回、ビニールの袋に入れて数回振るだけで、ほとんどのゴミは落とすことができます。
しみ込んだ汚れは、洗濯をして落としましょう。掃除用スリッパは、汚れの吸着がいいので、少し気を抜くと、裏側はすぐに真っ黒になってしまいます。特にキッチンで使っている場合は、油汚れや水分を含んだ汚れでべたつきがちです。洗うのが面倒な人は、安価な掃除用スリッパを買って使い捨てにしてもいいでしょう。カバータイプなら1足あたり200円程度から手に入ります。
3-2.洗濯の仕方
一般的な掃除用スリッパは、洗濯できるので、洗濯表示に従って選択します。汚れのひどい場合には、洗剤液に1時間ほどつけてから洗うといいでしょう。洗剤は、中性洗剤を使います。洗濯する前に、スリッパの裏についたゴミを取りましょう。スリッパの裏同士をこすり合わせることで、ゴミや髪の毛も落ちてきます。ビニール袋をかぶせて行うとゴミが飛び散りません。
3-3.注意点
洗濯するときは、漂白剤や柔軟剤は使わないようにしましょう。マイクロファイバーは特殊な織り方をした化学繊維のため、繊維が膨らんだり変質したりすると、吸水性や汚れを吸着する性能が低下する可能性があります。中性洗剤で洗い、よく絞って陰干ししてください。
4.よくある質問
Q.髪の毛や食べこぼしのゴミも取れますか?
A.ほこりや小さなゴミはよく取れますが、あまり大きなゴミは取れません。
Q.掃除用スリッパがあれば、床掃除がすべてできますか?
A.スリッパだけで、すべてをきれいにするのは無理があるでしょう。歩いている範囲のほこりを取る感覚で使ってみてください。
Q.モップスリッパを洗濯機で洗った場合、モコモコしたファイバーが取れたりしませんか?
A.ネットに入れて洗えば大丈夫でしょう。心配なら手洗いをしてもいいですが、脱水は洗濯機を使ったほうが早く乾くのでおすすめです。
Q.カバータイプは、普通のスリッパの上からはいても脱げませんか?
A.はき口がゴムなので、フィット感はいいでしょう。足を無理に引きずったりしなければ、脱げることもありません。
Q.はくタイプのお掃除スリッパは、男性にも使えるサイズですか?
A.メーカーによってはLサイズも出ています。男性でも十分に使えるでしょう。
まとめ
面倒くさがりの人にとって、「ながら」掃除ができるグッズはありがたいものです。また、かがまずに床の掃除ができるので、だれでも気軽に使えるもの人気の理由でしょう。昨今では、掃除用のスリッパは、いろいろなメーカーから出ています。デザインや色も豊富なので、自分の好みのものを手に入れて、楽しく掃除をする習慣をつけましょう。