「周囲で生前整理を行う人が増えているが、具体的な進め方や始めるタイミングを知りたい」とお考えではありませんか? 今、生前整理を行う人が増えています。生前整理を行うことで、万が一のときに家族にかかる負担が減り、自分も安心して老後を過ごすことが可能です。しかし、実際にどんなことをすべきか、いつから始めるとよいのかなど、よく分かりませんよね。

そこで今回は、生前整理の進め方について詳しく解説します。

  1. 生前整理はいつから始めるべきか?
  2. 生前整理の進め方
  3. 生前整理を自分でできない場合はどうする?
  4. 信頼できる業者を選ぶポイント
  5. 生前整理を業者に依頼する方法や流れ
  6. 生前整理の進め方に関するよくある質問

この記事を読むことで、生前整理の進め方で失敗しないポイントがよく分かります。まずは、記事を読んでみてください。

1.生前整理はいつから始めるべきか?

最初に、生前整理はいつから始めるべきかについて見ていきましょう。

1-1.定年を迎えた

定年を迎えたタイミングで生前整理を始めるのがおすすめです。定年を迎えると、時間に余裕ができます。生前整理は想像以上に時間がかかりますが、定年後ならじっくり取り組むことができるのがメリットです。第二の人生をスッキリとスタートするためにも、生前整理を始めてみるとよいでしょう。

1-2.子どもが独立した

子どもが独立したときに生前整理を始めるのもよいでしょう。子どもが独立すると、夫婦2人もしくは自分1人だけになります。さみしい気持ちを紛らわすためにも、家の中を整理することが効果的です。また、生前整理を進めておけば、子どもが里帰りするときに家がスッキリ片付いていて過ごしやすくなり、二世帯同居の話が持ち上がっても安心できます。

1-3.70歳になった

70歳を迎えたら、生前整理を考えることをおすすめします。70歳になれば、すでに年金生活に入っていて時間に余裕がある人も多いでしょう。また、今後の人生設計を考えたとき、心身が元気なうちに生前整理をしておくと多くのメリットがあります。「自分はまだ若いから大丈夫」と考えず、早めに行動することが大切です。

1-4.介護施設への入居を考え始めた

介護施設への入居を考え始めたら、生前整理を行うタイミングです。介護施設に入居する場合、居住スペースが限られているため、持ち込めるものも最低限になります。いつ介護施設に入居してもよいように、生前整理を始めることがおすすめです。また、いったん入居した後は、家に戻るのが難しいという現状もあります。介護施設に入居する前に生前整理が完了していれば、心残りもないでしょう。

1-5.思い付いたときに始めても構わない

生前整理は高齢者だけが行うものではないので、思い付いたときに始めても構いません。実際に、30~40代から始める人も増えています。人はいつ亡くなるか分からないのですから、早過ぎるということはありません。早くから始めることで、無理なく余裕を持って作業することができます。いつ何があっても問題ないように、身の回りを片付けていきましょう。

2.生前整理の進め方

生前整理の進め方を主な手順ごとに解説します。

2-1.作業計画を立てる

最初に、作業計画を立てましょう。作業計画をきちんと立てることで、無理なく作業を進めることができます。具体的には、以下のポイントを参考に考えてみてください

  • 作業日程・時間
  • 作業する場所と順番
  • 作業内容
  • 不用品の処分方法

なお、短期間で作業しようと無理をしてはいけません。生前整理の期間は余裕を持って設定し、適宜休憩時間や予備日を入れることも大切です。

2-2.必要な道具を用意する

作業を始める前に、必要な道具を用意しましょう。たとえば、以下のようなものがあると便利です。

掃除用具

  • 掃除機
  • フロアーワイパー
  • 使い捨てタイプの掃除用シート
  • ほうき
  • ちり取り
  • はたき
  • ぞうきん
  • バケツ
  • 住宅用中性洗剤

仕分け道具

  • ゴミ袋
  • ダンボール箱
  • 古新聞紙
  • マジック
  • ビニールテープ

服装

  • 汚れてもよい服
  • マスク
  • ゴム手袋
  • 三角巾

2-3.不用品を仕分けて処分する

生前整理では、不用品の仕分けと処分が主になります。長く生活していると、想像以上に不用品がたまっているものです。まずは、以下の基準を参考にして不用品を仕分けましょう。

  • 汚れや傷みがひどい
  • 不具合や故障があって正常に使えない
  • 今後使う予定がない
  • 特に思い入れがない
  • 同じようなものが複数ある

仕分け後の不用品は、適切な方法で処分しましょう。不用品の処分方法には、以下のようなものがあります。

  • 自治体回収にゴミとして出す
  • 知人や親族に譲る
  • 買取に出す
  • 不用品回収業者に処分を依頼する

なお、不用品の処分は手間と時間がかかるので、部屋の片付けが終わってからにしても構いません。

2-4.必要なものだけを収納して清掃する

不用品を仕分けたら、必要なものだけを収納していきましょう。物量が大幅に減っていることもあり、格段に収納しやすいはずです。実際にものを収納するときは、以下のポイントを参考にするとよいでしょう。

  • 使う場所の近くに収納する
  • 定位置を決める
  • 出し入れのしやすさを考える
  • 詰め込み過ぎない

すべてのものを収納できたら、仕上げに清掃をして完了です。

2-5.財産や情報の整理・処分も忘れないこと

生前整理では、財産や情報の整理・処分も忘れないことが大切です。部屋がスッキリ片付いても、財産の問題が手付かずでは困ります。財産の問題を早めに考えることで、生前贈与なども検討することが可能です。また、最近では、デジタル遺品の問題もあることから、パソコンやスマホの情報整理も必要になります。パソコンやスマホに保存してある文書や画像も整理し、不要なものは消去してください。ネットで継続課金中のサービスについても、今のうちに見直して不要なものは解約しておくとよいでしょう。

2-6.エンディングノートを書くのもおすすめ

生前整理では、エンディングノートを書くのもおすすめです。生前整理のすべての作業が終わってから書くのが最も効率がよいでしょう。エンディングノートを書いておくことで、何かあったときにも安心です。エンディングノートには、以下のようなことを記載しておきましょう。

  • 預金口座などの口座番号と暗証番号
  • キャッシュカードやクレジットカードの番号と暗証番号
  • 加入中の各種保険について
  • 要介護状態になった場合の対応について
  • 病気やケガで延命治療を希望するかどうか
  • 通夜・葬式の方法と連絡してほしい人の一覧
  • 形見分けについて
  • 相続について
  • そのほかにやってほしいこと
  • 家族や知人などへのメッセージ

エンディングノートは、市販のフォーマットを利用しても構いません。なお、書き始めると相当な時間がかかるので、少しずつ進めていくとよいでしょう。

3.生前整理を自分でできない場合はどうする?

生前整理を自分でできない場合は、業者に依頼することをおすすめします。

3-1.生前整理を業者に依頼するメリット

生前整理を業者に依頼すると、以下のようなメリットがあります。

  • 自分で作業するより効率よくキレイに仕上がる
  • 不用品の処分や買取を依頼できる
  • 物量が多くても問題なく依頼できる
  • 都合のよい日時に作業してもらえる
  • 第三者に依頼することで気持ちの整理ができる

3-2.生前整理の費用は部屋の広さや物量・汚れ具合で決まる

業者に生前整理を依頼した場合の費用目安は、1K35,000円~3LDK200,000円程度です。なお、実際には部屋の広さだけでなく、物量や汚れ具合によっても金額が異なります。詳しくは、業者から見積もりをもらって確認してください。なお、不用品の中で買取になるものがあれば、生前整理の費用と相殺できて安くなるので、相談してみるのもよいでしょう。

4.信頼できる業者を選ぶポイント

生前整理は信頼できる業者に依頼することが大切です。業者を選ぶときの主なポイントを詳しく見ていきましょう。

4-1.生前整理の実績が豊富にある

まずは、生前整理の実績が豊富にある業者を選ぶことが基本です。さまざまなケースを受けた実績と経験があることで、安心して依頼することができます。また、問い合わせに対しても的確な回答を期待できることでしょう。なお、当Ecoearth 不用品片付け埼玉・千葉オンラインでも、生前整理を数多くお受けしています。まずは、お気軽にお問い合わせください。

4-2.丁寧な作業と高品質な仕上がりで定評がある

業者選びでは、丁寧な作業と高品質な仕上がりで定評があることも忘れないでください。生前整理で片付けを依頼するものには、大切なものも数多く含まれています。また、今後も暮らし続けることが前提で依頼するのですから、丁寧に作業してもらうことが重要です。なお、丁寧に作業している業者は、高品質な仕上がりでも定評があるので併せてチェックしてみてください。

4-3.見積もりは無料

信頼できる業者は、見積もりが無料であることも特徴です。見積もりを無料にすることで、多くの顧客に利用を検討してもらえます。見積もりは時間も労力もかかるので、本来なら有料であっても仕方がありません。しかし、最初のハードルを下げることで、結果的に多くの正式依頼につながり、自社の利益をアップすることになるのです。反対に、見積もりだけでも有料にする業者は目先の利益を考え過ぎる傾向があり、顧客からの評判も今一つで安心して依頼することができません。

4-4.リーズナブルで分かりやすい料金システム

リーズナブルで分かりやすい料金システムがあるか、確認してください。信頼できる業者なら、正当な理由なく高額請求されることはありません。また、明確な料金システムがあるので、安心して依頼できます。数多くの依頼を受けることで作業を効率化できていることも、リーズナブルな料金を実現できる理由です。

4-5.不用品の買取も積極的に行っている

不用品の処分だけでなく、買取も積極的に行っている業者がおすすめです。生前整理で出た不用品の中には、まだ十分に使えるものも含まれています。家電や家具・貴金属類など、思わぬ高額査定が付くものもあるので業者に相談してみるとよいでしょう。業者に不用品を買取してもらうことができれば、中古品として有効活用できるほか、買取代金が入るので生前整理の費用と相殺することが可能です。

4-6.顧客からの評判がよい

顧客からの評判がよいこともしっかりチェックしておきましょう。顧客からの評判がよい業者は、サービスの質が総合的に高いと評価できます。料金の安さ・スタッフの対応・作業品質など、あらゆる点で認められている証拠です。顧客からの評判がよい業者は、無理な営業をしなくても紹介などで仕事が次々と舞い込み、余裕を持って対応してもらえるのもメリットでしょう。

4-7.教育が行き届いていてスタッフの対応が親切

教育が行き届いている業者を選ぶことも重要なポイントになります。生前整理は、今までの暮らしを整理し、今後も快適に暮らすための大切な作業です。言葉遣いが丁寧で親切な対応ができるスタッフなら、安心して依頼できます。料金が安くても、スタッフの態度が悪い業者に依頼すると、連絡が遅い、質問に対する的確な回答をもらえない、ものを雑に扱われるなど何かと不満が多いものです。最初から最後まで気分よく取り引きするためにも、スタッフの対応が親切かどうか忘れずにチェックしてください。

4-8.古物商など業務に必要な許可を取得している

信頼できる業者は、古物商など業務に必要な許可を取得しています。どんな許可を取得しているかについては、業者のホームページなどで確認してみてください。業者のホームページで確認できないときは、直接問い合わせてみましょう。必要な許可を取得していることが確認できない、説明を求めてもはぐらかすといった業者とは契約を見合わせてください。

5.生前整理を業者に依頼する方法や流れ

生前整理を業者に依頼する方法な流れを詳しく解説します。

5-1.信頼できる業者に見積もりを依頼する

生前整理を業者に依頼するときは、最初に見積もりをもらって検討することをおすすめします。この記事の「4.信頼できる業者を選ぶポイント」を参考にして選んだ業者に連絡し、見積もりをもらってください。より正確な見積もりをもらうためにも、作業日時・作業内容・部屋の広さ・物量などをなるべく細かく伝えることが大切です。

5-2.見積もりを検討して正式に依頼する

業者から見積もりが届いたら、以下の点をチェックしてください。

  • 依頼した内容に沿って作成されているか
  • 不明な項目で計上されていないか
  • 正当な理由がなく高額になっていないか
  • 担当者名・社名・連絡先・作成年月日・有効期限などの記載はあるか
  • 書面で受け取った場合は、正式なフォーマットを使用して社印が押印されているか

見積もりで不明な部分があるときは、必ず業者に連絡して説明してもらいましょう。場合によっては、差し替えてもらうことも必要です。特に問題がない場合は、正式に契約してください。

5-3.依頼日時に業者がやってきて作業する

正式に契約すると、依頼日時に業者がやってきて契約内容に沿って作業を開始します。部屋の広さや物量にもよりますが、半日~1日程度が作業時間の目安です。業者の作業中は、在宅が必要な場合と別の場所で待機できる場合とがあるので、事前に確認しておくとよいでしょう。作業がすべて終わったら、業者から報告があります。最後に、業者と一緒に作業内容を確認して完了です。

6.生前整理の進め方に関するよくある質問

最後に、生前整理の進め方に関する質問に回答します。それぞれ役立ててください。

Q.生前整理と遺品整理の違いは?
A.生前整理は本人が生きているときに、自分が亡くなった後のことも含めて行うものです。一方、遺品整理はすでに亡くなった人が残したものをほかの人が片付けることになります。

Q.生前整理に必要な期間の目安は?
A.物量や作業内容によります。2週間~1か月程度で行う人が多いものの、一軒家で部屋数や物量が多く自分ですべての作業を行うケースでは、数か月以上かかることもあるでしょう。

Q.生前整理でエンディングノートを書いておけば遺言書は不要?
A.エンディングノートには、法的な効力がありません。そのため、財産が多くて遺族間で相続争いが予想されるときなどは、法的な効力を持つ遺言書の作成をおすすめします。

Q.生前整理を複数回に分けて行ってもよい?
A.構いません。生前整理は、1回だけと決まっているわけではないからです。必要に応じて複数回に分けたり、後日やり直したりすることもできます。

Q.ゴミ屋敷のような状態でも業者に依頼できる?
A.問題ありません。ゴミ屋敷の片付けで豊富な実績がある業者なら、なお安心です。また、必要に応じて消臭・消毒作業もしてもらえるので、確認してみるとよいでしょう。

まとめ

今回は、生前整理の進め方について詳しく解説しました。生前整理を効率よく進めるためには、最初にきちんと計画を立てることが大切です。また、早めに始めることで余裕を持って取り組むことができます。生前整理で最も大変なのは、不用品の仕分けと処分です。挫折を防ぐためにも、無理なくコツコツと作業するようにしてください。なお、生前整理における不用品の片付けは、業者に依頼すると簡単で便利です。この記事を参考にして信頼できる業者を選び、よく相談してみるとよいでしょう。