特に梅雨時期になると、気になってくるのが押入れの臭い。
押入れは布団を収納する場所なのに、布団に臭いがついてしまうと困りますよね。
「押入れに入れると臭いがつくため、何も収納できない」という人も多いのではないでしょうか。
押入れは大切な収納スペース。
嫌な臭いを何とかして、気持ちよく使いたいものです。「押入れの臭いが気になる」「臭いの原因を知りたい」「どうすれば押入れの臭いを解消することができるのか」

そんな人たちのために、押入れの臭いにかんする情報をまとめてみたいと思います。

  1. 臭いの原因
  2. 押入れの消臭対策
  3. 発生してしまったカビを除去するには?
  4. まとめ

1.臭いの原因

押入れの臭いは、原因がさまざまです。
原因が分かれば、臭いの発生を抑えることができるのではないでしょうか。

1-1.臭いの原因は「カビ」

押入れの臭いは、ほとんどの場合カビが原因です。
カビと言えば梅雨時期に多いイメージ。
しかし、実は冬でも発生することがあります。
カビが発生する条件は、以下の3つ。

  • 酸素がある
  • 湿度が80%以上
  • 温度が20度以上

押入れはこの3つの条件がそろいやすく、カビが繁殖する絶好の環境だと言えるでしょう。
放置しておくとカビは繁殖を続けます。
繁殖する際に、老廃物として臭いを出すのです。
つまり、押入れの臭いを解消するためには、カビを何とかするしかありません。

1-2.カビが発生する原因

では、なぜ押入れの中にカビが発生してしまうのでしょうか。
原因として多いのが「脱いだ服をそのまましまう」という行為。
着ていた衣類には汗や水分で湿気が溜(た)まっています。
食べこぼしなどの汚れがついている可能性もあるでしょう。
そのままの状態で押入れにしまうと、さらに湿度を上げることになってしまいます。
押入れを洋服ダンス代わりにしている人は、注意が必要でしょう。
また、ものの詰め込みすぎもカビの原因になります。
空気の流れが悪くなり、収納しているものにカビが生えてしまうでしょう。

1-3.カビの栄養素となる材質を知っておこう

押入れにカビが発生しやすいのは、カビの栄養素となる材質のものを使用していることにも原因があります。
たとえば、ベニヤ板や壁紙、化粧ボード、押入れボード、コンクリートなど、すべてカビの栄養素となる材質です。
特に、コンクリートでできている新築マンションなどは注意が必要でしょう。

2.押入れの消臭対策

では、押入れの消臭対策をご紹介しましょう。
意外と簡単に実践できる対策もありますよ。

2-1.こまめに換気する

空気の流れを作り出し通気しやすくすることで、臭いの原因となるカビの発生を抑えることができます。
最も効果的な消臭対策と言えるでしょう。
一番よいのは押入れを常に開けっ放しにしておくことですが、抵抗がある人も多いはず。
部屋も乱雑に見えてしまいがちです。
そこで、自分が外出しているときだけでも、左右のふすまを少しずつ開けておきましょう。
帰宅してから閉めるようにすることで気になることはありません。

2-2.荷物を減らす

「開いているスペースについものを詰め込んでしまう」という人も多いでしょう。
ものが詰め込んであると、空気の通り道がなくなってしまいます。
その結果、湿気が溜(た)まり、カビが発生しやすくなってしまうのです。
押入れ用のスノコを使って空間を確保するだけでなく、荷物の量を減らすよう心がけてください。
この機会に断捨離をしてみてはいかがでしょうか?
まずは自分にとって「必要なもの」と「不要なもの」に仕分けをし、不要なものを処分してください。
処分方法はさまざまです。
まだ使える状態のものは、リサイクルショップやネットオークションで売ってみましょう。
不用品が大量にある場合は、不用品回収業者に依頼するのがおすすめです。
自宅まで回収に来てもらうことができるため、大変便利でしょう。
面倒な分別の必要もありません。
押入れの中以外にも不用品がないか探してみましょう。

2-3.消臭グッズを活用する

最後は、消臭グッズを頼りましょう。
押入れの消臭対策として人気の高いグッズはたくさんあります。
特におすすめなのが、炭を使った消臭剤。
天然素材なので安心して使用することができます。
また、消臭効果だけでなく除湿効果もあるため、押入れの消臭対策にはピッタリでしょう。
芳香剤代わりに石けんやアロマキャンドルを使用するのもおすすめです。

3.発生してしまったカビを除去するには?

押入れのカビを予防するための対策は分かりましたが、発生してしまったカビはどのように除去すればよいのでしょうか。

3-1.カビの胞子を取り除く

まず、押入れの中身をすべて出してください。
そして、床面や壁面、天井に付着しているカビの胞子をすべて取り除きます。
同時に、押入れの中に扇風機を当て、カビの元となる湿気も取り除いてしまいましょう。

3-2.漂白剤とアルコールで除去

一般的なカビ取り剤は塩素系漂白剤であるため、押入れの床や壁が色落ちしてしまう可能性があります。
しかし、染み付いてしまったカビを除去するためには、塩素系を使うのが一番なのです。
色落ちを我慢して塩素系を使用するか、カビの落ちは悪くなるものの酸素系漂白剤を使うか、どちらかを選択しなければなりません。
いずれにしても、使用するときは部屋の換気を忘れないようにしましょう。
カビの色が落ちてきたら、濡(ぬ)らした雑巾でしっかりと拭き取ります。
拭き取った後は、消毒用のアルコールをスプレーしてよく乾かしましょう。
押入れの中に入れていた荷物にも、カビが発生している可能性があります。
そのまま押入れに戻すと、またカビの胞子を持ち込んでしまうことになるでしょう。
しっかりチェックしてから荷物を戻すようにしてください。

4.まとめ

押入れの臭いについてご紹介しました。

  • 臭いの原因
  • 押入れの消臭対策
  • 発生してしまったカビを除去するには?

「押入れの臭いが気になる」「臭いの原因と対策を知りたい」という人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。