「布団にカビが生えてしまう理由を知りたい」「布団のカビを簡単に除去することはできないか」とお考えではないでしょうか。布団には湿気がこもりやすく、カビが発生してしまうことがあります。カビは、シミや嫌な臭いの原因になるだけでなく、アレルギーを引き起こすこともあるので注意が必要です。
そこで今回は、布団のカビ対策について詳しく解説します。
- 布団にカビが生えてしまう理由は?
- 布団にカビが生えやすくなる条件
- 布団に生えたカビを除去する方法
- 布団のカビを防ぐ対策方法
- 布団のカビ対策に関するよくある質問
この記事を読むことで、布団のカビ対策のコツがよく分かります。まずは、記事を読んでみてください。
1.布団にカビが生えてしまう理由は?
最初に、布団にカビが生える主な原因を見ていきましょう。
1-1.布団を干さない・敷きっぱなし
布団を干さなかったり、敷きっぱなしにしていたりすると、カビが生えやすくなります。人は、一晩寝るとコップ1杯分の汗をかいているからです。きちんと湿気対策をしないと、水分の逃げ場所がなくなり、カビが生えてしまいます。布団を上げ下げせず、敷きっぱなしの場合は布団だけでなく床や畳までカビが生えるので気をつけましょう。
1-2.洗いにくい
布団は、一般家庭の洗濯機では丸洗いが難しいのもカビが発生する原因です。こまめにシーツやカバーを取り換えていても、染み込んだ汗などの汚れは残ってしまいます。カビは、汚れを栄養分にすることで繁殖可能です。自宅で洗えない場合は、業者などに依頼して定期的に布団を洗うなどの対策が必要になります。
1-3.押入れのカビが移る
布団を押入れに収納していると、押入れのカビが移ることがあります。特に、布団を干さずに収納を繰り返している場合は、注意が必要です。押入れは湿気がこもりやすく、カビが発生しやすくなります。布団だけでなく、押入れのカビ対策も行いましょう。
2.布団にカビが生えやすくなる条件
布団にカビが生えやすい条件を詳しく見ていきましょう。
2-1.室温が高い
カビは、室温が20~30℃程度になると活発に繁殖します。そのため、春先~秋ごろまでしっかりカビ対策をする必要があるのです。また、最近はエアコンの普及により、冬でも部屋が暖かいため、カビが発生してしまうことがあります。
2-2.湿気がこもっている
湿気がこもっている状態では、布団にカビが生えやすくなります。汗をかいたまま・風呂上がりに体をよく拭かないまま寝るのはやめましょう。布団を押入れやクローゼットに入れっぱなしにするのもいけません。また、冬場に布団を窓際に敷いたり置いておいたりすると、結露が布団についてカビが発生することもあるでしょう。
2-3.汗や皮脂などで汚れている
布団は、汗や皮脂などで意外と汚れているものです。汚れは、カビの栄養源となって繁殖する原因になります。シーツを数日以上交換せずに使う・汗をかいたまま入浴せずに布団に入るなどに心当たりがある人は、すぐに改善してください。布団の汚れをエサにして、カビだけでなく雑菌や害虫が繁殖することがあります。
3.布団に生えたカビを除去する方法
布団に生えたカビを除去する方法を、アイテムごとに解説します。
3-1.敷き布団・掛け布団
敷き布団や掛け布団にカビが生えたら、以下のような方法で除去しましょう。
3-1-1.ごく一部だけなら消毒用エタノールを使う
カビがごく一部分だけ生えているのなら、消毒用エタノールで除去できることがあります。スプレー容器に消毒用エタノールを入れ、カビの部分にスプレーしてよく乾かしてみてください。
3-1-2.広範囲に生えた場合は業者に丸洗いを依頼
広範囲に生えたカビは、業者に丸洗いを依頼することをおすすめします。業者に依頼すると、専門設備により高圧洗浄・高熱乾燥が行われ、カビの除去を期待できるでしょう。ただし、カビの状態がひどすぎる場合はシミが残ることもあります。
3-2.布団カバー・シーツ
布団カバーやシーツは、酸素系漂白剤を使って洗濯機で丸洗いしてください。より効果を出すために、洗濯槽に水をためて酸素系漂白剤を入れ、布団カバーやシーツを1~2時間程度漬けておきましょう。その後、洗濯機を回して、すすぎ・脱水をして天日干しをすれば完了です。酸素系漂白剤は、塩素系漂白剤よりも刺激が弱く、色柄ものにも使えます。真っ白なシーツに限り、塩素系漂白剤を使うことも可能ですが、刺激が強いため手袋やマスクをすること・十分に換気することを忘れないでください。
3-3.枕
洗濯機に入るサイズのものは、自宅で丸洗いできます。カビがひどいときは、酸素系漂白剤を使って洗い、すすぎ・脱水後に形を整えて天日干しで乾かしましょう。枕は厚さがあり、乾くのに時間がかかるため、乾燥機を併用すると便利です。
4.布団のカビを防ぐ対策方法
布団のカビを防ぐには普段からしっかり対策することが必要です。
4-1.こまめに干す・布団乾燥機を使う
布団のカビを予防するには、こまめに天日干ししたり、布団乾燥機を使ったりして湿気を追い出しましょう。晴れた日は天日干し、曇りや雨の日は布団乾燥機を使うのが理想です。布団の裏側に湿気がこもりやすいので、両面しっかり乾燥させることを忘れないでください。布団乾燥機がない場合、エアコンの除湿機能を使うのもいいでしょう。
4-2.保管場所の除湿対策をする
押入れなど、布団の保管場所の除湿対策をきちんとしましょう。せっかく布団のカビ対策をしても、保管場所がジメジメしていると意味がありません。押入れやクローゼットは湿気がこもりやすく、カビが発生しやすい条件がそろっています。普段から除湿剤を使用したり、定期的に中身を取り出して扇風機の風を当てるなどで、湿気を逃がしましょう。すのこの上に布団を置くようにするのも、湿気がこもりにくなるのでおすすめです。
4-3.布団を丸洗いする
布団を丸洗いし、汚れを落とすこともカビ対策に有効です。洗濯機に入らないものでも、自宅の浴槽を利用して踏み洗いすることができます。洗った後はよくすすいで水気を切り、物干しざお2本を使ってM字型に干すと早く乾くのでおすすめです。また、業者に依頼して布団クリーニングしてもらう方法もあります。業務用の設備で布団を丸洗いするので、汚れと同時にカビ・ダニの除去も期待できるのがメリットです。また、しっかり乾燥させるので、フカフカの状態で戻ってくるのも魅力でしょう。
5.布団のカビ対策に関するよくある質問
最後に、布団のカビ対策に関する質問に回答します。それぞれ確認してください。
Q.畳の上に布団を直接敷かないほうがいい?
A.カビ対策を考えれば、畳の上に直接敷かないことをおすすめします。たとえば、すのこを使えば、畳と布団の間にすき間ができて湿気がこもりにくくなるでしょう。また、新聞紙を敷くだけでも吸湿効果が期待できます。
Q.カビが生えた布団を捨てる方法は?
A.布団は、ゴミとして自治体に出すことができます。多くの場合、粗大ゴミとして出すことになるでしょう。もしくは、指定の大きさ以下に裁断すれば可燃ゴミとして出すこともできます。詳しくは、自治体ごとの回収ルールを参考にしてください。
Q.カビを除去したはずなのに布団で寝るとせき込むのはなぜ?
A.以下のような原因が考えられます。
- カビの除去が不十分
- ホコリやダニアレルギーの疑い
いずれにしても、原因を特定し適切な治療を進めるために、早めに病院を受診してみてください。
Q.抗菌効果のあるカバーを使用すればいいのでは?
A.過信はいけません。抗菌効果のあるカバーでも、条件がそろえばカビが発生することもあります。また、経年や洗濯などにより抗菌効果が徐々に失われるため、定期的に交換することも必要です。
Q.業者に布団丸洗いを依頼するときの費用目安は?
A.布団の材質にもよりますが、綿素材の布団で1枚数千円程度が目安です。複数枚を同時に依頼すると割安になることもあるので、業者に確認してみてください。
まとめ
今回は、布団のカビ対策について詳しく解説しました。布団は、高温・多湿・汚れの条件がそろうとカビが発生しやすくなります。布団のカビは、シミや臭いの原因になるだけでなく、アレルギーを引き起こすこともあるので注意しましょう。まずは、カビが発生しないように布団や保管場所の除湿対策を行い、汗や皮脂などの汚れをキレイに洗濯するなどの対策をしてください。また、すでに発生してしまったカビには、酸素系漂白剤で洗う・業者に依頼するなどの方法で落とすことができます。