「何度片付けても部屋がすぐに散らかってしまう」「片付け方が下手で部屋をキレイにするまでに時間がかかる」そんな悩みを抱えている人は多いことでしょう。
片づけを成功させるためには手順に沿って行うことが大切です。手順を無視して片づけを行っても、時間がかかるばかりですぐにまた散らかってしまいます。
そこで今回は、部屋の片付け方法や片付けを成功させるために押さえておきたいポイントを紹介します。
- 部屋が散らかってしまう理由
- 部屋の片付けを成功させるコツ
- 不用品を自治体にゴミとして回収してもらう方法
- 部屋を上手に片付けるための手順
- プロに部屋の片づけを依頼する方法
- キレイな部屋をキープするためのコツ
- 部屋の片付けに関するよくある質問
この記事を読むことで、片付けが上達し、散らかった部屋に悩むことがなくなります。部屋の片付けが苦手という人は、この記事を読んで正しい片付け方を身につけていきましょう。
1.部屋が散らかってしまう理由
部屋の片付け方を紹介する前に、部屋が散らかってしまう理由を紹介します。
1-1.ものが多すぎる
人が管理できるものの数は限られています。どんなに収納スペースを増やしても、ものの管理ができなければ片付けられません。
1-2.ものの置き場所が決まっていない
ものの置き場所が決まっていれば、片付けも簡単です。反対に、空いた場所に適当にものをしまう片付け方をしていると、すぐに物が行方不明になり、探すためにあらゆるところを探さなければなりません。せっかく片付けてもすぐに散らかってしまいます。
1-3.収納スペースが狭すぎる
部屋によっては収納スペースがかなり少なく、増やさなければどうしてもものが散らかりがちになることもあります。不要なものをすべて処分し、なおかつ収納スペースが足りないときは収納グッズなどを用いましょう。
2.部屋の片付けを成功させるコツ
むやみに作業を始めてもうまくいきません。部屋を片付ける前の準備として、以下のポイントをチェックしていきましょう。
2-1.午前中にテキパキ進める
掃除は午前中にやってしまうのがおすすめです。「別なことをやってから、午後や夜に行おう」と思っても、疲れてやる気が出なくなることもあります。それに、掃除をして部屋をキレイにすればさわやかな気持ちで1日が過ごせるでしょう。
2-2.短時間に集中して作業する
片付けは、1日中かけて行うより時間を決めて行ったほうがはかどります。片付けが苦手な人ならば、最初は30分から始めましょう。30分でも、小さな収納スペース1つくらいなら十分に片付けられます。
片付けに慣れてきたら、1時間、1時間30分と時間を伸ばしていきましょう。しかし、集中力の持続時間には限りがあります。手間のかかる場所を片付けたい場合は、少なくとも2時間に1度は軽い休憩をはさみましょう。
2-3.空き箱を3つ用意する
散らかった部屋を片付けるためには、まず散乱しているものを何とかしなければなりません。明らかにゴミと分かるものはすぐに捨てていく必要がありますが、ゴミかどうか区別が付けられないものは、「いるもの」「いらないもの」「迷っているもの」に分けて空き箱に入れていきます。そのために、空き箱を3つ用意しておいてください。
ものが捨てられない人にとって、ものを捨てるということは大変な作業です。すぐに判断できないものを入れるためは「迷っているもの」の箱に入れておき、今後どうするか決めていきましょう。
2-4.手伝ってもらう人を探す
部屋の片付けは一人よりも、誰かに手伝ってもらった方が効率よく済ませることができます。これは単に人手の問題ではなく、誰かに背中を押してもらうことで捨てられないものを捨てる決意ができる場合もあるからです。
また、一人だとつい途中で片付けが面倒になってしまったり、中断して別のことを始めてしまったりする恐れがありますが、人がいることでそれを防止することも可能です。できれば言いにくいこともはっきり言ってくれるような信頼のおける友達に頼んでみるといいでしょう。
2-5.片付けの計画を立てる
いざ部屋の片付けを始めようとしても、どこから始めたらいいのか分からなくなるものです。まずは「いつ、どこを、どのように掃除するのか」、具体的な計画を立てることから始めましょう。
急いで終わらせる必要はありませんが、あまり時間をかけてじっくりやろうとすると、途中で挫折してしまう可能性もあります。できるだけ素早く、効率的に済ませられるような計画を立ててください。
3.不用品を自治体にゴミとして回収してもらう方法
この項では、不用品を自治体にゴミとして回収してもらう際の注意点などを紹介します。
3-1.ゴミ出しのルールを確認する
ゴミ出しのルールは自治体ごとに異なるので、まずは自治体のサイトなどで確認しましょう。普段あまり出すことがないゴミ区分ほど、詳しく調べてください。
3-2.粗大ゴミは自治体によってルールにばらつきがある
粗大ゴミは、自治体によって該当する大きさや出し方が異なります。無料のところもあれば、有料のところもあるでしょう。また、ゴミ出しの日が決まっているところもあれば、自治体に申し込んで指定場所まで回収に来てもらう必要があるところもあります。しっかり確認することが大切です。
3-3.リサイクルゴミは汚れに注意
古紙・古布・ペットボトルなどはリサイクルゴミに指定している自治体もあります。しかし、汚れがついているとリサイクル不可なところもあるでしょう。また、古紙の場合は濡れていてもリサイクル不可なケースがあります。リサイクルゴミとして出す場合は、汚れを落とし、ルールに沿って出してください。
4.部屋を上手に片付けるための手順
準備が整ったらいよいよ片付け開始です。以下の手順に沿って片付けを進めていきましょう。
4-1.床に落ちているものをなくす
最初に、床に散らかっているものを何とかするところから片付けを始めましょう。本来ものがあるべきではない場所にものが散乱していると、部屋はとても汚く見えます。
ゴミはゴミ袋に捨てていき、ゴミかどうか分からないものは用意してある「いるもの」「いらないもの」「迷っているもの」の箱に、どんどん入れていってください。
床が綺麗になれば、部屋が一気に片付いたように見えるので、片付けに対するモチベーションも上がります。「もっと綺麗にしたい」という気持ちに火が付けば、片付けもスムーズに終わらせることができるでしょう。
4-2.引き出しや棚のものを全部集めて減らす
次に引き出しやクローゼットの中、棚に飾ってある小物などを一旦すべて集めます。なぜ集めるのかというと、数を減らすためです。そもそも部屋が散らかる原因のほとんどが、「ものが多すぎる」ことによるものなので、「整理したくてもものが多すぎてできない」という状況から脱出しなければなりません。
不要なものはどんどん捨てていき、「これくらいなら収納できる」と思える量まで減らしてください。
4-3.上手に収納する
あとは、残った「必要なもの」を上手に収納するためのコツを知るだけです。せっかく部屋が綺麗になっても引き出しやクローゼットの中が散らかったままだと、またいつ部屋中にものが散乱することになるか分かりません。上手な収納のコツとしては、以下のポイントを押さえておきましょう。
4-3-1.ものの定位置を決める
片付けた部屋をキレイな状態で維持し続けるためには、ものの定位置を必ず決めましょう。使ったら必ずそこへ返すようにすれば、ものが行方不明になることはありません。よく使うものは胸から目線の高さまでの場所に収納すると取り出しやすくなります。文房具など細かいものは、小さい収納箱などに入れたうえで収納スペースに入れれば、中で散らかることもありません。
4-3-2.ベッドの下などデットスペースを有効活用する
収納が少ない部屋では、ベッドの下などのデットスペースを収納場所として有効活用しましょう。ベッドの下に衣装ケースをおけば、着る季節が限られている服の収納スペースにもなります。また、突っ張り棒を複数渡せば、簡易的な棚になってトイレットペーパーくらいは置くことができるでしょう。扉の裏も、フックなどを使えば収納スペースとして使うことができます。
4-3-3.収納家具を増やすのは最後の手段と考える
収納家具を増やすと、部屋が狭くなり管理も大変になります。収納家具を増やすのは最後の手段と考え、まずはこれ以上ものを減らせないかどうかもう一度考えてみましょう。また、壁面や現在ある家具の下などを収納スペースとして利用できないか考えてみてください。
4-3-4.仮置き場を作る
1日何回も使用するものを、使う度に片付けていると手間がかかります。そこで、よく使うものの仮置き場を作りましょう。カゴやプラスチックのケースなどでもかまいません。そこによく使うものをまとめて入れておき、1日の終わりに片付ける習慣をつければ、机や床の上がいつの間にかもので足の踏み場がなくなるということが防げます。
5.プロに部屋の片づけを依頼する方法
この項では、掃除や不用品回収のプロに片付けを依頼するメリットや方法を紹介します。
5-1.掃除や片付けを依頼できる業者
掃除や部屋の片付けを依頼できる業者やその特徴は以下のとおりです。
- 不用品回収業者:不要な家具や家電などを家まで回収に来てくれる。業者によっては片付けも手伝い可能
- 便利屋:掃除やゴミ出しなど手が回らないところを手伝ってくれるが、業者によりサービスにばらつきがある
- ハウスクリーニング:一般的な家の大掃除を依頼できる。ただし、ゴミ屋敷の掃除などは不可
- 汚部屋専門のハウスクリーニング業者:汚部屋やゴミ屋敷の片付けを依頼できる
- 家事代行業者:日常の掃除や片付けを依頼できる
業者によって可能なサービスが異なるので、何を依頼したいのかよく決めて選びましょう。
5-2.不用品を一度に片付けたい場合は不用品回収業者がおすすめ
不用品がたくさん出たが、時間をかけてゴミ出しする暇がない場合や、今すぐ不用品を処分したい場合は不用品回収業者に依頼しましょう。業者によっては、汚部屋の掃除も業務の一環で行っているところもあります。ただし、掃除はしてもらえません。
5-3.掃除はハウスクリーニングがおすすめ
不用品か片付いた後の掃除は、ハウスクリーニング業者がおすすめです。目立った汚れがなく、普通の掃除でも十分ならば、便利やや家事代行業者でも大丈夫でしょう。なお、便利やは掃除のほかにもゴミ捨てや買い物なども業者によっては同時に依頼できます。
6.キレイな部屋をキープするためのコツ
せっかくキレイに片付けても、数日経ったらまた元の散らかった部屋に元通り…では意味がありません。「どうせまた散らかるんだから」と、再び片付ける気持ちも失せてしまいます。そうならないためにも、キレイに片付けた部屋をいつまでもキープするためのコツをご紹介します。
6-1.使ったら元の場所に戻す
不要なものを処分して本当に必要なものだけを残したら、必ず一つ一つのものの定位置を決めてください。そして、つかったらその定位置に戻す習慣を身につけましょう。それが面倒にならないためにも、極力ものは減らしておくべきです。
6-2.ものを増やさない
ものを増やさないこと。これは絶対条件です。今あるもので毎日の生活が成り立っているのなら、それ以上買い足す必要はないということです。ものを増やしてしまうと、自分でも何を持っていて何を持っていないのか、把握できなくなってしまいます。
シンプルな生活に慣れることで、部屋を再び散らかすことなく維持することも可能になるはずです。
6-3.床にものを置かない
床は生活スペースであり、ものを置く場所は限られています。それを無視してものを置いてしまうと、生活するスペースがなくなってしまいます。今後は絶対に床に不要なものを置かず、収納するクセを付けましょう。
7.部屋の片付けに関するよくある質問
この項では、部屋の片付けに関する質問を紹介します。
Q.便利屋はどんなことでも頼めるんですか?
A.サービス内容にあるものなら時間単位で依頼できますが、不用品回収業者のように多量の不用品は回収してくれません。足りない人手を補ってくれるサービスです。
Q.部屋の片付けに家族が協力してくれません。
A.リビングなど家族全員が過ごす場所をまずはキレイにしましょう。そうすれば、片付いた部屋の過ごしやすさを分かってくれます。
Q.1つの業者で不用品の回収から掃除まで依頼できませんか?
A.不用品の回収と汚部屋の片付けを兼任している業者はありますが、掃除まで行っている業者はごくわずかです。
Q.片付けの根気が続きません。
A.1日1時間と時間を区切り、コツコツとやっていきましょう。
Q.片付けを挫折せず行うコツは何ですか?
A.一度に家じゅうすべて片付けようとしないことでしょう。小さな引き出し1つから片付けていってください。
まとめ
今回は、部屋の片付けの手順やコツを紹介しました。片付けが苦手な人は、部屋に足の踏み場がなくなってから片付けを始めるケースも珍しくありません。しかし、その前に少しずつ片付けをしていくことが大切です。テーブルや椅子の上に常に物が乗った状態のままならば、片付けを始めましょう。
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