あなたのお部屋は、過ごしやすく掃除が行き届いた環境にありますか?「あとで片付けるから」「今手が離せないから」「面倒だから」「別に汚れてても困らないから」と、どんどん汚部屋への道を進んでいるのではないでしょうか。自分さえよければいいとお考えの人もいるかもしれませんが、思っている以上に汚部屋が及ぼす悪影響は大きいです。せめて人が呼べるような部屋になるよう、早々に掃除と片付けを始めましょう。

  1. 汚部屋で過ごすとどうなるの?悪影響ってどんなこと?
  2. 汚部屋になってしまう原因
  3. 汚部屋の掃除と片付ける方法

1.汚部屋で過ごすとどうなるの?悪影響ってどんなこと?

悪影響といっても、ひとつではありません。さまざまな悪影響が発生し、最終的には人生そのものに影響を与えかねないでしょう。

1-1.虫が発生する!

ごみやホコリをそのままにしておけば、当然害虫が発生します。たとえば、身近が害虫といえばゴキブリですね。このゴキブリはホコリを餌にして生きることが可能。そして、ダンボールが最高の繁殖場所です。ダンボールを放置し敷きっぱなしにしていると、ゴキブリの卵が・・・なんてことも。さらには、シミという害虫も発生します。普段あまり目にすることはないかもしれません。日の光が嫌いなため、夜寝静まったあとに動き出します。寝ている枕元をウロウロしているのだと思うと恐ろしいですね。このシミは、「紙魚」と書かれ、見た目や動きはゴキブリ以上に衝撃かもしれません。うねうねと体をくねらせながら素早く動き、お尻からは3本の触覚のようなものが生えています。古い本などを好み、なんと1年食べなくても生きていられる強い生命力。人には無害ですが精神的に厳しいといえるでしょう。

1-2.悪臭が発生する!

自分の臭いには、敏感でないのが当然です。しかし、他人の臭いはものすごく気になるのではないでしょうか?通りすがりの香水やタンスの臭いなど・・・いい匂いならいいですが悪臭なら近づきたくはありませんね。
つまり、自分の汚部屋が臭っていたとしても本人は気がつかないのです。そして、その悪臭をまとって外に出ているので、自分は臭わないと思っていても周りは気がついています。食べ残しを放置し、洗濯をしない服の山ができていませんか?これでは、友人や恋人に不潔な人間だと思われますし、嫌われてしまう可能性もあるでしょう。

1-3.健康被害が発生する!

ホコリには、目に見えないだけでダニの死骸やカビなどが含まれています。人が歩くだけでふわっと舞い上がり吸い込むことになるのです。当然、アレルゲンを吸い込むことになりますから、喘息(ぜんそく)などの原因になります。特に、小さなお子様がいるご家庭なら、なおさら気を使わなければならないことです。

1-4.ものが行方不明になる!

「使いたい時に、使いたいものがどこにあるのかわからない!」当然です。たとえ、自分の周りにだけよく使うものを置いておいたとしても、めったに使わないものはどこにあるのかわからないでしょう。実際に片付けたら「はさみが何本もある」「漫画の同じ巻数がたくさんある」なんてことも。探すのに手間が掛かり、最終的に諦めて新しいものを買ってしまい、ものが増えてさらに汚部屋になる悪循環を起こすことでしょう。

2.汚部屋になってしまう原因

汚部屋になる原因は人によって違いますが、思っている以上に身近でささいなことがきっかけになります。今まできれいに整理整頓していた人でも、汚部屋になってしまう可能性はゼロではありません。精神的な原因も含め、よくある原因・要因を挙げてみましょう。

  • 貧乏性でものが捨てられない
  • 整理整頓をするのが苦手
  • 衝動買いやバーゲンが好き
  • はやりに敏感で、飽き性な人
  • 精神的な、現実逃避
  • 未来への不安や過去の栄光への執着
  • 孤独感

ほかにもきっかけはたくさんあります。
汚部屋といっても、食べ残しや飲み残しにカビが生えていても気にならない人もいれば、汚れは嫌だけどものが散乱して足の踏み場もない部屋の人など。人により汚部屋の度合いも違ってきます。

3.汚部屋の掃除と片付ける方法

基本的なことですが、部屋での自分ルールを作りましょう。汚部屋の人が、突然チリひとつ落ちていないような美しい部屋にはできません。日々少しずつ改善していくことで、結果的に汚部屋から脱出できます。一気にやったとしても、またすぐ元通りになってしまうでしょう。

3-1.できることからルール作り

たとえば、「リモコンはここに置く」「洗濯物はここに置く」など、定位置を決めましょう。そうすることであれこれ散乱することは少なくなります。
そして、できれば床にものを置かないようにしましょう。床にものを置くと「とりあえずそこに置いておいて後日片付けよう」という甘えの元になります。そして、足の踏み場がなくなっていくのです。無理なルールや、最初からたくさんのルールは決める必要ありません。ひとつからでもいいので続けることが大切。ひとつできたら、もうひとつルールを追加すればいいのです。

3-2.不要なものを持たず、収納に余裕を持たせる

ごみは当然のこと、持ち物を減らしましょう。もったいないと思われると思います。しかし、ここは思いきって処分していきましょう。1年使っていないものは不用品と判断していいと思います。どうしても捨てるのがもったいなければ、リサイクルショップなどで買い取ってもらえばいいのです。寄付するという手段もあるでしょう。
一度、部屋のものを選別してみてください。1年どころか数年使っていない、あったのさえ知らなかったというものがたくさん出てくると思います。そういったものはすべて処分です。
収納スペースに余裕が出てくれば片付けることも楽になりますし、自然と元の位置に戻そうという気持ちになります。

3-3.一気にやろうとしないこと

思い立ったらといわんばかりに、1日できれいな部屋にしてやろうと思っても無理です。したとしても、すぐに元に戻ってしまいます。それは、一時的にきれいにしただけであって、片付いた部屋を維持する習慣が身についていないからです。あせる必要はありません。徐々に、毎日何かひとつ実行しましょう。今日はキッチン、明日はトイレ、明後日(あさって)はクローゼットなど。積み重ねていくことで最終的にはきれいになりますし、片付けるという行為が身につくでしょう。

片付けば掃除もやりやすいですし、汚れた時に汚れた場所だけをきれいにすればいいだけ。ため込んだ結果、どこから手をつけていいのかわからず放置になるのです。

まとめ

いかがですか?汚部屋に住んでいてもなんのメリットもありません。デメリットしかないといっても過言ではないでしょう。掃除も片付けも手順通りに実行すれば、いつかは完了します。今日でなくとも1か月後にはきれいになっているかもしれません。健康被害が出る前に、汚部屋から脱出しましょう。