掃除をしてもすぐに汚れてしまうブラインドに困っている方が多いのではないでしょうか。
ブラインドはホコリがたまりやすい形状をしているため、こまめに掃除しなければなりません。工夫しだいによっては、清潔な状態を維持し続けることができたり、掃除が楽になったりすることもあります。また、掃除方法によってはブラインドが傷んでしまう恐れもあるのです。
そこで、本記事では、ブラインドの掃除方法などについて解説します。
- ブラインドの掃除をする際の注意点
- ブラインドを掃除する方法
- ブラインドの汚れを予防するには?
- ブラインドの掃除に関してよくある質問
この記事を読むことで、ブラインドの汚れを予防するコツなども分かります。気になっている方はぜひチェックしてください。
1.ブラインドの掃除をする際の注意点
まずは、ブラインドの掃除をする際の注意点をチェックしておきましょう。
1-1.ブラインドの素材に合わせて掃除する
ブラインドを掃除する際は、その素材に合わせて正しく掃除することが大切です。素材に合っていない方法で掃除をしてしまうと、ブラインドの羽根が傷ついてしまうので注意しなければなりません。なお、ブラインドの素材(種類)とししては、アルミ・ウッド・布・バンブーなどがあります。たとえば、天然木やバンブーでできているブラインドに水分を含ませてしまうと腐食やねじれの原因になってしまうので注意してください。掃除をする前に、ブラインドの素材を必ず確認しましょう。
1-2.刺激が強すぎる洗剤は使わない
ブラインドを掃除する際に、汚れを落とすための洗剤を使うことがあると思います。けれども、刺激成分が含まれている洗剤は素材そのものを傷つけてしまう恐れがあるので注意しなければなりません。たとえば、研磨作用のあるクレンザー・レンジや換気扇用の洗剤などは使わないようにしてください。誤って使ってしまうと、ブラインドの塗装が剝がれてしまう恐れがあります。なお、漂白剤に関しては酸素系も塩素系もどちらも使用NGです。
1-3.ゴム手袋を必ず着用する
ブラインドを掃除する際は、手をケガしないようにゴム手袋を着用することが大切です。ブラインドで手を切ったことがある方は実感できると思いますが、紙で擦ったように地味に痛みを感じてしまいます。特に、金属製の羽根は意外と鋭利ですので、素手で掃除をしていると手指を深く切ってしまう恐れもあるでしょう。ケガをして痛い思いをしないためにも、きちんとゴム手袋で手を保護してから掃除してくださいね。
1-4.羽根は丁寧に扱う
ブラインドの羽根はしっかりできているようですが、一度折り曲がってしまうと元に戻すことはできません。掃除の際につい雑に扱ってしまうときもあるでしょう。特に、やりがちなのが羽根を壁にぶつけたり、上にものを落としたりするなどです。羽根は意外と繊細なものですので、ブラインドを掃除する際はなるべくやさしく丁寧にを心がけてください。
2.ブラインドを掃除する方法
ここでは、ブラインドを掃除する方法とポイントを解説します。
2-1.掃除の基本をチェック!
まずは、ブラインド掃除の基本をチェックしておきましょう。掃除の基本は以下の3点です。
- 掃除機でホコリを吸い取るまたはモップで乾(から)拭きする
- こびりついた汚れは薄めた中性洗剤をぞうきんに含ませて水拭きする
- 水をぞうきんに含ませて仕上げに拭き取る
水で掃除してはいけない天然木やバンブー素材のブラインドは、乾拭きで掃除をするのが基本です。一般的にモップまたはぞうきんを使って軽く汚れを拭き取りましょう。毎日の掃除であれば、簡単にモップで乾拭きするだけでもOKです。後ほど詳しく説明しますが、日ごろの掃除が汚れを防ぐポイントとなります。
2-2.丁寧な掃除の手順
毎日の掃除とは別に丁寧に汚れを取り除きたいときは、新聞紙・モップ・軍手・中性洗剤・ぞうきん・バケツを用意してください。ブラインドの天井に近い部分まできれいにするなら脚立も準備しておいたほうがいいでしょう。これらを準備した上で、以下のような手順で掃除を行います。
- 床の汚れを防止するために、床に新聞紙を敷く
- 軍手を両手につける
- はたきまたはハンディーモップなどでホコリを落とす(軍手でつまんでスライドさせるのもOK)
- 油分の多い汚れがついている場合は、薄めた中性洗剤をぞうきんに含ませて拭く
- 水をぞうきんに含ませた後、仕上げ拭きをする
ここでのポイントは、汚れが取りにくい場合だけ薄めた中性洗剤を含ませて拭き掃除をすることです。たいていの汚れであれば、中性洗剤で簡単に落とすことができるでしょう。
2-3.重曹とクエン酸を活用する
ブラインドの掃除には、重曹とクエン酸も活用できます。どちらとも自然由来の成分でできているため、安心して使うことができますし幅広い汚れにも対応可能です。ちなみに、重曹は油やたんぱく質など酸性汚れに強く、クエン酸は水垢(みずあか)や石鹸カスといったアルカリ性の汚れに強い特徴があります。重曹・水・クエン酸スプレー(水200ml:クエン酸小さじ1)・軍手・ぞうきんを用意したら、下記の流れで掃除しましょう。
- 片手の軍手に重曹水(水100ml:重曹小さじ1)をつける
- 指先で羽根をはさむようにして拭く
- 反対の軍手にクエン酸をつけて同じように拭く
- 最後に固くしぼったぞうきんで水拭きする
ここでのポイントは、重曹を粉末ではなく重曹水にして使うことです。粉末状態の重曹には研磨作用があるため、ブラインドの塗装が傷つく原因になってしまいます。
2-4.取り外し可能なブラインドの掃除方法
ブラインドの種類には、取り外しが可能なものがあります。取り外せるブラインドは丸洗いをしたほうが効率的に汚れを除去できるでしょう。取扱説明書などを事前に確認してから、取り外しができるか、丸洗いができるかどうか確認した上で下記の手順で掃除してください。
- 取扱説明書のとおりにブラインドを外す
- ベランダや浴室などにブラインドを置く
- 重曹水を全体に吹き付けて、スポンジなどで汚れを落とす
- 水で洗い流す
- 乾いたぞうきんで水気を拭き取り乾燥させる
- 取扱説明書のとおりにブラインドを取り付けて完了
3.ブラインドの汚れを予防するには?
ここでは、ブラインドの汚れを予防する方法とコツを解説します。
3-1.部屋の湿度を下げすぎない
ブラインドの汚れを防ぐポイントは、部屋の湿度を下げすぎないことです。湿度が極端に低くなってしまうと、静電気が発生しやすくなってしまいます。静電気はホコリを吸着させてしまうため、ブラインドが汚れやすくなるのです。そのため、湿度を下げすぎないように加湿器や蒸気を出す観葉植物などを部屋に置くなどして対策をしてください。なお、静電気を抑えつつ汚れをつきにくくする湿度は、夏が50~60%、冬が40~50%となっています。
3-2.柔軟剤をブラインドに塗る
柔軟剤は静電気を抑える効果が期待できるので、ブラインドに塗るのも対策の1つです。ブラインドの羽根に柔軟剤を塗ると、ホコリがつきづらくなります。やり方は、水100mlあたりに柔軟剤を数滴混ぜてください。それを軍手やぞうきんに含ませて固くしぼり、ブラインドをやさしく拭くだけでOKです。簡単に汚れを防止できる方法ですので、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。
3-3.こまめに掃除する
汚れを放置するほど頑固になってしまい除去しにくくなってしまいます。未然に汚れを防ぐためにも、こまめに掃除することが大切です。ブラインドの掃除頻度としては、1週間に1回が適正な頻度となります。休みの日にささっと掃除ができるように、重曹水やクエン酸スプレーを用意しておくといいでしょう。なかなか忙しくて掃除する時間が取れない人は、季節の変わり目を目安に入念な掃除を行ってください。
3-4.ホコリが舞いにくい環境を作る
ブラインドに付着しやすい汚れはホコリですので、ホコリが舞いにくい環境を作ることも大切な予防ポイントとなります。たとえば、カーペット・絨毯・布製ソファーといったホコリが出やすいものを避けたり、ホコリが発生しやすい場所以外でブラインドを使ったりするなどです。特に、木製ブラインドはフローリングの部屋や布製品が少ない場所で使ってください。そうすることで、比較的ホコリが舞い上がりにくくなり、汚れの防止につながるでしょう。
4.ブラインドの掃除に関してよくある質問
ブラインドの掃除に関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.ブラインドの掃除に役立つおすすめのグッズは?
A.ブラインド専用クリーナーがおすすめです。こちらは手早く掃除ができると人気グッズになっており、ブランドの羽根を複数枚はさむ形のものから、1回横にスライドさせるだけで両面をきれいにできるものまであります。羽根をきゅっとはさみ込んで左右にスライドさせるだけでブラインドの汚れを拭き取ることができるなら忙しい方でも簡単に掃除ができるでしょう。
また、マイクロファイバータオルもおすすめの掃除グッズです。マイクロファイバーは極細の化学繊維が使用されているため、細かいホコリや汚れでも素早く拭き取ることができます。洗剤を使用した後の仕上げ拭きとしても最適です。
また、手袋タイプの掃除グッズも簡単に汚れを落とすことができます。中でも、マイクロファイバー製でできている手袋は、装着したままブラインドを拭くだけで細かい汚れも除去できるでしょう。ネイルをしていても気にせず使うことができますし、汚れたら洗ってくり返し使えるタイプもあるので経済的なグッズです。そのほか、さまざまな掃除グッズが発売されているため、ぜひ自分が使いやすいものを活用してみてはいかがでしょうか。
Q.全体的な黒ずみを落とす方法は?
A.ブラインドに全体的な黒ずみが発生している場合、以下の手順で掃除してください。
- ブラインドの羽根を閉じた状態にする
- 住宅用洗剤を薄めた液を作る(水2Lに対しキャップ2杯程度)
- 薄めた液の中にぞうきんを浸し、しっかりとしぼる
- 羽根の方向に沿ってゆっくりと汚れを拭き取る
また、部分的な黒ずみを見つけた場合は、羽根を開いた状態で汚れている部分を指ではさむようにして拭いてください。ここでは手を傷つけないために、ゴム手袋を装着することを忘れないようにしましょう。
Q.お酢でも静電気予防ができるのは本当か?
A.柔軟剤のほか、お酢でも静電気を予防することができます。お酢にはクエン酸が含まれているので、汚れ防止の効果が期待できるでしょう。お酢で静電気予防をする際は、水道水400mlに対してお酢を100ml入れ薄めてください。そして、軍手に薄めたお酢を含ませてブラインドの羽根を拭きます。羽根を拭く際はなるべくやさしく、丁寧に行ってくださいね。
Q.ブラインドの汚れがどうしても取れないときの対処法は?
A.どうしても汚れを落とすことができない場合は、新しいブラインドに交換するか、専門業者にクリーニングを依頼するといいでしょう。参考として、ブランドの実用耐用年数は約5~8年となっています。長く使い続けていて汚れや黒ずみが目立つのであれば、買い替えがおすすめです。また、専門業者に依頼する際は、費用がいくらぐらいかかるのかチェックしておきましょう。あくまで目安となりますが、約5,000円~でクリーニングが可能です。
Q.汚れにくいブラインドはあるのか?
A.フッ素コートタイプのブラインドは汚れにくい傾向があります。名前のとおり、フッ素コートによってコーティングされているため、汚れにくく、汚れが落ちやすくなるのが特徴的です。油汚れや水垢といった頑固な汚れでもさっと落とすことができるでしょう。新しいブラインドへ買い替えを検討している方は、汚れにくいタイプのブラインドを選ぶのがおすすめです。
まとめ
ブラインドの掃除にモップを使うことが多いと思いますが、ブラインドの羽根の重なりに沿わずモップで掃除してしまうと羽根を傷つけてしまう恐れがあります。意外とブラインドの羽根は繊細ですので、できるだけやさしくホコリや汚れを取り除くことが大切です。最近は、便利な掃除グッズもたくさん登場しています。自分が使いやすい掃除グッズを使って、楽しくきれいにするといいでしょう。こまめな掃除が汚れの防止につながりますよ。