毎日掃除をしていても、「こんなところにほこりが溜(た)まっていた」とびっくりしたことはありませんか?誰でもほこりっぽい部屋には住みたくないものです。また、ほこりによるアレルギーになる危険もあるでしょう。それでは、ほこりを溜めないための工夫と簡単な掃除の方法をご紹介します。
- ほこりの発生と拡散を防ぐ方法
- ほこりが溜めない簡単な工夫
- ほこりが溜めない掃除の方法
1.ほこりの発生と拡散を防ぐ方法
1-1.ほこりの原因を知ろう
ほこりといえば、繊維(せんい)くずや土ほこりを思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、ほこりにはたくさんのものが混ざっているのです。ダニの死がいやフン、カビや細菌も含まれています。また、花粉やタバコのけむり、病原菌などわたしたちの目には見えないたくさんのものもほこりの成分なのです。
1-2.ほこりが発生するのはなぜ?
家の中でなぜほこりが発生するのでしょうか。わたしたちは、毎日食事をして服を着替え、布団で寝ます。料理や洗濯もしなければなりません。こうしてわたしたちが動くたびに、繊維(せんい)のくずや食べ物のカス、綿ぼこり、髪の毛などが落ちます。また、どうしてもダニの発生は避けられません。そして、ほこりは家の中からだけではなく、外からもたくさん入ってきます。窓を開けると、土ほこりや花粉、けむりなども風と一緒に部屋に侵入(しんにゅう)するのです。わたしたちが外から家に入るときも、体や衣服、カバンなどにほこりがついてきます。
1-3.ほこりの発生や拡散を防ぐためには
ほこりの発生を防ぐには、こまめな簡単な掃除が大切です。掃除をさぼると、ほこりはどんどん溜(た)まります。また、ほこりが溜(た)まっている場所を見つけたらすぐに掃除しましょう。活動が多い日中は、ほこりがたくさん舞(ま)います。しかし、人が家に誰もいないときや活動が終わる就寝時には、舞(ま)っているほこりは落ちて床に溜(た)まるのです。ですから、朝起きたときや帰宅時など床にほこりが溜(た)まったときに掃除するのが効果的でしょう。衣服や寝具などをたたむときに、できるだけていねいにすることもほこりの拡散を防ぐ簡単な方法です。
2.ほこりが溜めない簡単な工夫
2-1.ほこりがでないものを使う
綿製品はほこりがでやすいので、ほこりがでない素材を使うようにするだけでもほこりの量を防げます。革製品やビニール製品、プラスチック製品などはほこりが溜(た)まりにくい製品でしょう。たとえば、カーテンをブラインドやロールカーテンに替えることができます。フローリングの上でカーペットを使っているなら、フローリングだけにしましょう。クッションのカバーを綿製からビニール製に替えるのも一つの方法です。最近は、ほこりが発生しづらい布団や枕、ティッシュなども売っています。こうしたものを使うだけで、ほこりの量を簡単に減らすことができるでしょう。
2-2.ほこりを気にした生活をする
わたしたちのちょっとした行動でもほこりの量を減らす。外から帰宅するとき、玄関に入る前に服に付着したほこりを払ってください。布団を干すとき部屋にほこりが入るようであれば、布団たたきを控えるようにしましょう。部屋の掃除をするときは、窓を開けて換気をします。服をぬぐときや着るとき、寝具を動かすときなどには、ほこりがたたないようにいつもより少し注意してみましょう。小さな日常の工夫で、ほこりの発生を防げます。
2-3.空気清浄機を使う
空気清浄機を使ってほこりを除去することもよいでしょう。ほこりの成分になるダニや細菌を排除できます。また、空気清浄機にアロマオイルを使用するなら、さらに効果が増すでしょう。ダニが嫌うにおいを発するアロマオイルを使って、ほこりの量を減らすことができるのです。ユーカリやティートゥリーなどが効果的でしょう。
3.ほこりが溜めない掃除の方法
3-1.高いところから掃除しよう
天井に近いところから掃除していきましょう。日常の掃除では、冷蔵庫の上や食器棚、本棚の上の掃除をする時間はなかなかありません。しかし、月に何回かそのような高い場所を掃除するよう計画してください。毎日の掃除でも、自分から見て少し高いところからはじめることを心がけましょう。普段の掃除では、テーブルや机の上から掃除をはじめてください。そして、最後に床の掃除をしましょう。この順番を覚えておくだけで、ほこりが溜(た)まりづらい掃除ができます。
3-2.ほこりに水気を与えて掃除する
ほこりに湿り気を与えることで効果的に掃除できます。この方法は昔ながらの掃除方法ですが、最近大変注目されているのです。たとえば、フローリングの掃除に茶殻(ちゃがら)や米ぬか、新聞紙などを使いましょう。湿らせた茶殻(ちゃがら)を床に撒(ま)き、ホウキかワイパータイプのモップを使って掃除します。そうすることで、茶殻(ちゃがら)にほこりが絡(から)んでほこりを除去することができるのです。茶殻(ちゃがら)と同様の方法で、湿った新聞紙や米ぬかを使いましょう。また、布の袋に入れた米ぬかを使いフローリングから拭きすると、ワックス代わりになって床がピカピカになります。このような自然派の掃除方法は、電気代が節約できるとともに、肌への負担が少ないので安心です。
3-3.プロの業者に依頼する
忙しく細かい掃除をする時間がないなら、清掃会社に依頼しましょう。長年のほこりが溜(た)まってしまい、どこから手をつけていいかわからない場合も業者の助けを借りることができます。まず清掃会社に掃除を依頼し、1度きれいになったなら、その後の掃除やほこりの除去は自分で行うのもよいでしょう。自分だけですべてを行おうとせず、上手にプロの手も借りるのが賢い方法です。
まとめ
ほこりを溜(た)めないことは、心身の健康にも繋(つな)がる大切なことです。
そのためにも、
- ほこりがでない製品を使う
- 高いところから掃除をしていく
- 1度業者に依頼して徹底的に掃除をする
などができるでしょう。
ほこりを除去する日常の小さな工夫や毎日の簡単な掃除を、ぜひ今日から始めてみてください。