「テレビ画面の指紋やホコリが気になるけど、どうやって掃除すればいいの?」など、テレビ画面の掃除方法で悩んでいる方は多いことでしょう。掃除方法を間違えれば、画面が傷ついたり映像が乱れたりしてしまう恐れがあります。買い替えることになると数万円の出費になるため、気をつけることが大切です。
そこで、本記事では、テレビ画面の正しい掃除方法を解説します。
- テレビ画面掃除の基本と注意点
- テレビ画面の掃除方法と流れ
- 掃除したテレビ画面をキレイに保つコツ
- テレビ画面の掃除に関してよくある質問
この記事を読むことで、テレビ画面の汚れをキレイにするポイントが分かります。悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
1.テレビ画面掃除の基本と注意点
まずはテレビ画面につきやすい汚れを確認し、掃除の注意点を押さえておきましょう。
1-1.指紋や皮脂汚れ・食べ物などさまざま
テレビ画面をよく見てみると、手で触れたときについた指紋や皮脂汚れがついているはずです。また、食べ物が飛んだときについた汚れが固くなり、頑固な汚れになっているケースもあります。さらに、液晶テレビなどの家電製品は、静電気が発生しやすい点が特徴です。その静電気が空気中に漂っているホコリを吸い寄せます。放置していても、自然とテレビ画面がホコリっぽくなってしまうのはそのためです。小さい子どもやペットがいる家庭では、知らない間に画面がベタベタしていることもあるでしょう。このように、テレビ画面にはさまざまな汚れがつきやすい場所なのです。
1-2.アルコール、ガラスクリーナーなどはNG
テレビ画面を掃除する際に、アルコールやメガネ用クリーニング液・ガラスクリーナーなどを使用してはいけません。アルコールは画面のコーティングを剝がす恐れがあります。メガネ用クリーニング液やガラスクリーナーなどは汚れ落としに最適だと感じるかもしれませんが、研磨剤が含まれているので液晶に向いていません。液晶画面に細かい傷がついてしまい、映像にムラやゆがみができてしまうので注意してください。
1-3.掃除に使いがちなティッシュもNG
画面についている汚れを拭き取るためにティッシュを使う方が多いと思います。しかし、実はこのティッシュが画面を傷つける原因になるのです。ティッシュは思ったよりも目が粗く、繊細な液晶画面に傷をつけてしまいます。さらに、ティッシュから出る繊維やホコリが画面についてしまい、さらに汚れてしまうことになりかねません。ティッシュではなく、専用のクロスや、やわらかいマイクロファイバータオルなどを使いましょう。
1-4.最終手段として用意する中性洗剤
から拭きで汚れが落ちない場合、中性洗剤を薄めて使うことがあります。しかし、中性洗剤は画面をおおっているコーティングが剝がれる原因となるため、できれば使いたくない洗剤です。使い方によって傷をつけずに汚れを落とす方法を、後ほど紹介します。あくまで、最終手段として残しておきましょう。
2.テレビ画面の掃除方法と流れ
それでは、テレビ画面の掃除方法と流れ、ポイントを説明します。
2-1.必要な道具を準備しよう!
掃除を始める前に、まずは必要な道具を準備しましょう。最低でも用意しておきたいものは以下のとおりとなります。
- ブラシ
- クリーニングクロス
- ぞうきん(マイクロファイバークロス)
- ハンディモップ
上記の4点を用意しておけば、ある程度の汚れを落とすことができます。特に、クリーニングクロスとマイクロファイバークロスは役立つので用意しておきたいアイテムです。
2-2.基本はから拭き
テレビ画面の掃除は、から拭きが基本です。家電製品なので水気があると壊れてしまいます。まずは、電源をオフにしてから、どこが汚れているか確認してください。電源をつけたまま掃除するのは絶対にNGです。オフにすることで静電気が発生しなくなり、ホコリがより撮りやすくなります。汚れている部分を中心に、マイクロファイバーのブラシで全体のホコリを払いましょう。ここでのポイントは、毛がやわらかいマイクロファイバーを使うことです。ホコリを払った後は、液晶用のクリーニングクロスなどやわらかい布でから拭きします。
2-3.ひどい汚れがついている場合は水拭き
から拭きでも落ちない汚れがある場合は、やわらかめのぞうきんまたはふきんをぬるま湯でぬらし、硬くしぼってから水拭きしてください。ポイントはサッと拭くことです。時間をかけながら拭いてしまうと、水滴が画面についたままになってしまいます。そうならないために、ぬれた布で拭いた後は、すぐにかわいたクロスで拭き上げましょう。最後の仕上げが、画面のダメージを防ぎキレイな画面となります。
2-4.それでもダメな場合は中性洗剤または液晶クリーナーを使う
中性洗剤でもダメな場合は、最終手段として中性洗剤または液晶クリーナーを使う方法があります。ただし、画面を傷つける恐れがあるため、使い方には十分に注意しなければなりません。中性洗剤を使用する際は、濃度を1%以下に薄めたみずやぬるま湯にぞうきんを浸し、硬くしぼって水拭きしてください。拭くときは、汚れ箇所を中心にくるくると描くようになでるといいでしょう。水拭きした後は必ずから拭きで仕上げることで、さらにキレイになります。
2-5.から拭きの際は一方向に拭く
力を入れたほうが汚れが落ちると思われがちですが、あまり力を入れず、画面の外に向かって一方向にから拭きをするのがポイントです。何度も同じ場所を拭いてしまうと、ホコリが玉になり、画面にこびりついてしまいます。拭き跡も残ってしまうので、必ず一方向にして拭きましょう。また、から拭きの段階で汚れが落ちるように、息を吹きかけながらクロスで拭いてください。息を吹きかけると汚れがやわらかくなり、クロスで絡み取りやすくなります。
2-6.テレビ画面のフチ周りはハンディモップを使う
表の画面だけでなく、テレビのフチ周りにもホコリがたまっています。ここは、扱いやすいハンディモップでサッと拭き取りましょう。ハンディモップならテレビの配線につもったホコリも簡単に落とすことができます。1つ持っておけば、気になったときに拭き取ることができるのでおすすめです。
2-7.どうしても落ちない場合はクリーニング業者に依頼する
中性洗剤を使うのが心配・なかなか落ちない汚れがある場合は、プロのクリーニング業者に依頼することをおすすめします。プロに依頼するとお金はかかりますが、テレビ画面に合った方法で掃除してくれるので傷つける心配はありません。また、汚れを落とすまでの時間や手間も省けるメリットがあります。
3.掃除したテレビ画面をキレイに保つコツ
キレイに掃除したテレビ画面を長く保ち続けるコツを紹介します。
3-1.週に1回のペースで掃除する
テレビ画面の掃除を面倒に感じるかもしれませんが、定期的に掃除することで頑固な汚れを未然に防ぐことができます。目安の掃除頻度は、週に1回くらいのペースです。週に1回、ハンディモップでホコリだけを払い、月に1回は液晶画面をマイクロファイバークロスで拭きます。この習慣を心がけておけば、キレイな状態がキープできるでしょう。ただし、小さい子どもがいる家庭ではテレビを触る頻度が増えるため、気づいたときに汚れを拭き取ってください。
3-2.日ごろの生活習慣から汚れ予防を
テレビ画面に付着する汚れは飛散した水や油、指紋などの皮脂がほとんどです。そのため、日ごろの生活を見直し、汚れ予防に努めることが1番の対策となります。たとえば、テレビ近くで調理をしないこと、やむを得ない場合はテレビに布やビニールなどをおおっておきましょう。また、テレビを見ながら歯磨きをするのもNGです。唾液や歯磨き粉が画面に飛び散ってしまう恐れがあります。生活習慣を見直し、テレビ画面が汚れないように意識を高めることも大切です。
3-3.テレビの近くに掃除グッズを置いておく
テレビの汚れは気づいた人がサッと掃除することも、キレイな状態をキープするコツです。けれども、近くに掃除道具がなかったり、遠くに置いていたりすると、わざわざ取りに行くのが面倒で掃除のやる気も削がれますよね。そうならないように、テレビの近くに掃除グッズを置いておきましょう。テレビ台の中や横に置いておくだけでも、気づいたときにすぐ取り出し拭き取ることができます。
3-4.テレビ画面の掃除におすすめのグッズ
どの掃除グッズを使えばいいのか分からないという方に、おすすめしたい便利なグッズを紹介します。から拭きに役立つ「激落ちクロス」は極細の繊維でできているマイクロファイバークロスなので、繊維の跡をつけず、キレイに拭き取ることができるでしょう。「激落ちシート 液晶テレビ用」は、手垢や指紋をスッキリ落とすことができると評判です。サッと取り出して拭くだけなので、時間がない方でも気軽に拭き掃除ができます。
4.テレビ画面の掃除に関してよくある質問
テレビ画面の掃除に関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.テレビの裏側も掃除したほうがいいの?
A.画面を掃除する際、一緒にテレビの裏側も掃除しましょう。表面よりもホコリがたまりやすく、コードの上にはたくさんの汚れがついています。ハンディモップである程度のホコリを除去してから、コードをやさしくマイクロファイバークロスで拭き上げましょう。特に、コンセント周りは入念に掃除する必要があります。ホコリと湿気がたまると、突然発火するトラッキング現象が起きやすくなるからです。また、コンセントまわりを掃除する際は、必ずコンセントを抜いてから作業を始めてください。
Q.どんな液晶クリーナーを購入すればいい?
A.ほとんどのテレビメーカーでは、メーカーで発売されている液晶クリーナーの使用を推奨しています。近くの家電量販店やホームセンターに行き、テレビと同じメーカーの液晶クリーナーを購入してください。液晶クリーナーで掃除した後、液晶用の帯電防止効果があるウェットティッシュを使うのもいいでしょう。液晶用を使えば、傷つける心配もなく、ホコリがつきにくくなります。
Q.テレビ画面に油性マジックがついたときの対処法は?
A.子どもが誤って液晶画面に油性マジックで落書きをすることが多々あるでしょう。そんな場合は、中性洗剤を濃度1%以下で薄め、硬くしぼった布で拭き取ってください。油性マジックは中性洗剤の力で落とすことができます。前述したように、濃度1%以下に薄めること、水拭きは固くしぼったやわらかい布ですることがポイントです。そして、最後は、から拭きでしっかりと水気を吸い取りましょう。
Q.テレビリモコンの掃除方法は?
A.画面・裏・コード・フチ周りだけでなく、一緒にリモコンの掃除もしましょう。家族全員がさわるリモコンには、皮脂汚れがついています。そのままにしておくと雑菌が繁殖するので、水でぬらし固くしぼったぞうきんで全体を拭いてください。ボタンなど細かい部分は、綿棒やつまようじを使ってキレイにするといいでしょう。最後にアルコール除菌スプレーで雑菌の繁殖を防ぎます。
Q.プロのクリーニング業者に依頼するといくらかかるの?
A.汚れ具合にもよりますが、約5,000〜7,000円で依頼できます。テレビ画面だけでなく、なかなか掃除できない家電の汚れもまとめて依頼したほうが安くなるでしょう。どのような方法で画面をキレイにするのか、どんな作業にいくらかかるのか、きちんと確認してから依頼してください、業者の中には、きちんと掃除せずに高額な費用を請求したり、誤った方法で掃除したりする悪徳業者がいます。引っかからないためにも、入念な確認が必要です。
まとめ
テレビ画面の掃除は、から拭きが基本です。飛沫や指紋が主な汚れなので、毛がやわらかいマイクロファイバーのブラシで軽くホコリを絡め取り、液晶用のクリーニングクロスでやさしく拭きます。力を入れすぎてしまうと画面が傷つく恐れがあるので注意してください。それでも落ちない場合は、ぬるま湯でぬらし固くしぼったふきんで拭いたり、液晶クリーナーを使ったりする方法があります。ただ、テレビの画面は繊細なので、アルコールや中性洗剤など刺激が強いものは使わないようにしてください。キレイに使い続けるためには、掃除にも注意を払うことが大切です。