家族が集まり、共にテレビを見たり食事をしたりする「リビング」は、コミュニケーションの場です。

家族全員が集まるリビングだからこそ、衣類やおもちゃなどで散らかりやすい傾向があります。リビングが散らかっていると、汚れが溜(た)まりやすくなり、さらに突然の来客に慌ててしまうことになるでしょう。ものが多く散らかりやすいリビングは、収納グッズを活用して片付けるのがポイントです。

ここでは、リビングの片付けのコツと、キレイに保つ方法を具体的に説明します。

この記事を読むことで、リビングの片付け方法とポイントが分かります。悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

1.リビングの片付け~基礎知識

家族が集まる場所となる「リビング」の特徴と、よくある悩みをチェックしておきましょう。

1-1.リビングの特徴

リビングは日本でいう「居間(いま)」のことで、一家団らんですごし、家族全員にとってのくつろぎの場所といえるでしょう。家族全員で集まり会話をしては映画やテレビを楽しんだり、近年は子どもの勉強場所として使用することもあります。家族のコミュニケーションが取れる場所なので、常にキレイにしておきたいところです。また、急な来客の際には、リビングにお客を通すことになるでしょう。

1-2.理想のリビングは?

人それぞれ、理想的なリビングをイメージしているはずです。ほとんどの人は、居心地が良く、スッキリと片付いているリビングにしたいと思っているのではないでしょうか。家族が集まる場所だけでなく、子どもの誕生日会やパーティー・親戚の集まりでもリビングを使用します。いつ誰が来ても良いように、スッキリと整理整頓されたリビングを維持し続けたいですよね。

1-3.リビングでよくある悩み

リビングでよくある悩みといえば、「ものが多く散らかりやすいこと」です。テレビの周辺機器やDVD・本・雑誌、子どものおもちゃ・勉強道具など、たくさんのものであふれてしまいます。家族全員が集まる場所だからこそ、それぞれが頻繁に使うものをリビングに置いてしまうのです。また、疲れて帰ってきたときには、衣類を脱ぎっぱなしにしてしまうこともあるでしょう。そのため、「片付けても一向に整理できない」という悩みを抱えている方が多いのです。

2.リビングの片付け~方法と流れ

では、実際にどのような流れでリビングを整理すれば良いのでしょうか。ここでは、具体的な方法とポイントについて解説します。

2-1.最初にすべきこと

まずは、現在のリビングの状況を把握しましょう。全体を見渡して、どこに何が散らかっているのかチェックしてください。家族がリビングをどのように使っているのか把握しつつ、今あるものは本当に置いておく必要があるのか客観的に考えることが大切です。理想的なリビングの使い方をイメージすると、本当に置いておきたいものや必要なものが決まります。それらのものが見えてきたら、今あるものから「必要なもの」と「不要なもの」に選別しましょう。

2-2.整理の方法、流れをチェック!

リビングの整理の流れは、以下のとおりです。

  1. 今あるものを把握する
  2. 「必要なもの」と「不要なもの」に分ける
  3. 「要らないもの」を処分する
  4. 「必要なもの」を収納する

「リビングは共有スペースだから、ものが散らかりやすい」と理解するだけで、片付け方が明確になってきます。リビングに必要ないものは、それぞれの部屋に片付けたり処分して、リビングのものを減らしましょう。必要最低限のものにすることが、スッキリしたリビングにするコツです。

2-3.収納グッズを活用する

家族でどうしてもリビングに置いておきたいものがあれば、それぞれの収納ボックスを用意し活用してください。たとえば、リビングにカラーボックスを設置し、そこに家族分の収納ボックスを入れます。ものを直接カラーボックスに入れるのではなく、ボックスにまとめるのがポイントです。100円均一ショップなどでは、さまざまな種類の収納ボックスがあるので、ぜひ活用してください。

2-4.リビング収納のポイント

家具・インテリアの色や素材を統一することで、スッキリした印象になります。できるだけ、リビングのカラーは3色に抑え、床・壁など面積の広い部分に合わせた色で統一してください。部屋を広く見せたいなら、木製の家具とホワイトのカラーで統一すると良いでしょう。また、リビングはソファー・テーブルなど大型家具を設置します。これらを配置する際は、余白を作るように意識してください。ギュウギュウ詰めにしてしまうとゴチャゴチャした印象になり、ものが散らかりやすくなります。

2-5.大型の収納を追加するのはNG

「リビングの収納が足りないから」と、大型の収納家具を追加してはいけません。なぜなら、収納が増えると、ものが増えやすい環境を作ってしまうからです。今ある収納に入る分だけのものを置くことが理想となります。テレビまわりの大型壁面など便利な家具はたくさんありますが、できるだけ使用せずに、今の収納スペースを活用するのがポイントなのです。

3.リビングの片付け~キレイに保つ方法

キレイに片付けた後は、その状態を保ち続ける努力が必要です。ここでは、気軽にできるキレイに保つ方法を紹介します。

3-1.定位置を決めて元に戻す

リビングがすぐ散らかりやすいのは、ものの定位置が決まっていないことが原因でもあります。どこに何を置くのか決まっていないからこそ、あちこちに置きっぱなしにしてしまうのです。そのため、ものの置き場所を決めてください。たとえば、テレビのリモコンはテーブルの上、雑誌・本はソファー横のラックなど、定位置を決めておくと、使用した後に戻すことができます。

3-2.床にものを置かない

基本的に、床にものを置くのはNGです。せっかくキレイにしたリビングでも、床にものを置いてしまうと窮屈な環境になってしまいます。床の面積が見えなくなるほど狭く感じ、散らかっているように見えてしまうのです。特に、仕事や家事が忙しいときは床に置きっぱなしにしがちなので、定位置に戻す努力をしましょう。

3-3.気づいたときに片付ける

「後で片付けるから」など言い訳をつけては、ものを置きっぱなしにしていないでしょうか。キレイなリビングを保ち続けるためには、気づいたときにすぐ片付けることが大切です。時間があるときでも構わないので、リビングを見渡し気になるところを整理しましょう。定期的に整理し片付けていけば、不要なものを処分することができます。

4.リビングの片付け~不用品の処分方法

リビングの片付けで出てきた不用品の処分方法を紹介します。

4-1.自治体で捨てる

多くの人が1番に思い浮かべるのは、自治体のゴミとして処分する方法でしょう。自治体で処分する場合は、「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」「粗大ゴミ」「資源ゴミ」など、種類別に分類しなければなりません。処分にかかる費用は無料~500円程度と抑えられますが、分類に手間がかかるのが難点です。また、粗大ゴミなどは自分で指定場所へ運ばなければならない自治体もあります。事前の申し込みがないと回収してもらえないルールもあるので、事前にホームページ等で自治体の処分方法を確認しておきましょう。

4-2.不用品回収業者へ依頼する

大量の不用品が出てきたり、すぐに処分したいという方は、不用品回収業者への依頼がおすすめです。ほとんどの不用品回収業者では、家具・家電・衣類・おもちゃなど幅広い品の回収を行っています。処分費用がかかりますが、直接家にやってきて回収してくれるので自分で運搬する必要がありません。また、すぐに処分したいときは、即日対応可能な業者へ依頼すると良いでしょう。

4-3.買取できるもの、できないもの

不用品回収業者の中には、回収だけでなく買取サービスを行っているところがあります。比較的状態が良く、中古需要の高いアイテムなら買い取ってもらえるでしょう。たとえば、発売年月日から3年以上経過していない家電・目立つキズや汚れがついていない大型家具などです。ただし、壊れていて使えないものや、中古需要が低いものは買取不可になる可能性があります。自分で判断できない場合は、業者へ問い合わせてください。

4-4.不用品回収業者の選び方

「回収後に追加料金を請求された」「不法投棄されていた」など、不正を働く悪徳業者が存在しています。近年は、悪徳業者との間でトラブルが多発しているため、見極める目を持っておかなければなりません。業者を選ぶ際は、以下のポイントに注目してください。

  • スタッフの対応が丁寧でスピーディー
  • 古物商・産業廃棄物収集運搬許可を取得している
  • 不用品回収の実績がある
  • 低価格かつ高品質なサービスが受けられる
  • 無料相談・無料見積もりを受けつけている
  • 回収だけでなく買取を行っている
  • 口コミ・評判が良い

5.リビングの片付けに関してよくある質問

リビングの片付けに関してよくある質問を5つピックアップしてみました。

Q.リビングに必要なもの、不要なものを見極めるコツは?
A.リビングの役割と目的について考えてみてください。家族がどんなリビングにしたいのか、どんな風に使っているのか考え見極めることが大切です。「いつか使うかもしれないもの」は必要ないものなので、思いきって処分しましょう。

Q.ものの定位置を決めるポイントは?
A.ものを使っている人が戻しやすい場所にすることです。キッチンで使うものをリビングに置いてしまうと、取りに行かなければならないので手間がかかりますよね。テレビに使うリモコンはテレビの近く、子どものスペース近くにはおもちゃ箱を用意するなど、使用場所に近いところへ置いてください。リビングのどこで何を使うのか、考えながら定位置を決めるのがポイントです。

Q.リビングであふれる小物類の収納術は?
A.リビングは、手紙・郵便物・学校関連の書類・リモコンなど、さまざまな小物類でいっぱいになってしまいます。小物が散らかっていると、せっかくの統一感も台無しになるので、引き出し収納などを使って隠すことがポイントです。オープンタイプのシェルフでも、小さめのカゴを使えば上手に収納できるでしょう。いくつかまとめて購入することで、収納グッズにも統一感が生まれます。

Q.子どもが学習しやすい環境づくりは?
A.1番簡単な方法は、リビングに学習用の収納場所を確保してあげることです。最初からある引き出しの1つや棚一段を道具入れに変えるのも良いですし、カゴなどにざっくり入れたりするのも良いでしょう。ソファーの下に収納スペースがあれば、そこに学習道具を収納するのも方法の1つです。学習用の収納場所を確保してあげることで、子どもの学習意欲もアップします。

Q.おしゃれに収納できるアイテムは?
A.大きめの収納家具はNGですが、中型程度のチェストならおしゃれに収納できるのでおすすめです。リビングにはチェスト1つだけを設置してください。インテリアアイテムとしてデザイン性の高いタイプを選ぶと、おしゃれな上に隠す収納ができます。リビングの雰囲気に合った色合い・大きさなどを選んでくださいね。

まとめ

いかがでしたか? リビングは家族が集まり、来客を通す場所なので、すぐに散らかりやすくものであふれる場所となります。だからこそ、こまめな掃除を心がけ、ものを収納する工夫を凝らす必要があるのです。リビングの収納スペースは限られていますが、収納グッズなどアイテムを活用することで上手に片付けることができます。まずは、現状を把握し、要らないもの・不要なものを捨てていきましょう。