アパートとは、主に木造・軽量鉄骨造の2~3階建ての集合住宅です。一軒家やマンションに比べると数が多く家賃も手ごろで、単身向けからファミリー向けまでさまざまなタイプがあります。その一方で、収納が少なく、衣類などの置き場所に困っているという人も多いことでしょう。
そこで、今回は収納が少ないアパートを片付ける方法を解説します。
この記事を読めば、アパートの片付けに悩むことはありません。アパートに住んでいるが、部屋が散らかりがちで悩んでいるという人はぜひ読んでみてくださいね。
1.アパートが散らかりがちな理由
アパートが一軒家やマンションに比べて散らかりがちな主な理由は、以下のとおりです。
- 部屋自体が狭く、ものを置くスペースが少ない
- 収納スペースが狭く、使いにくい
アパートはマンションに比べると1R~2LDK程度の狭い間取りが多く、収納スペース自体が少ない、もしくはないということが多いでしょう。特に、1Rは玄関を入るとすぐにキッチン付きの部屋になっているところも珍しくなく、このような部屋の収納には特に工夫が必要です。
2.アパートの片付けを効率よく行うコツ
この項では、アパートの片付けを効率よく行う方法を紹介します。ぜひ、参考にしてください。
2-1.収納スペースの増やし方
前述したように、アパートが散らかりやすい理由の1つが収納の少なさです。収納家具を買い足す方法もありますが、あまり大きな収納家具を買い足すと部屋が狭くなってしまいます。そこで、つっぱり棒やワイヤーネットを使ってデットスペースを活用してみましょう。つっぱり棒は、数壁と壁の間に何本も渡すと簡易的な棚になります。軽いものならば載せられるので、ティッシュやトイレットペーパー・タオルなどの保管場所に使用してみてもいいですね。また、ホームセンターなどでは洋服もかけられるしっかりとしたつっぱり棒も販売されています。それを使えば、簡易的な洋服かけも作ることが可能です。収納場所が押し入れしかないけれどクローゼットが欲しいという場合は、押し入れにしっかりとしたつっぱり棒を渡してみてください。
また、ワイヤーネットは壁にとりつけてS字フックをかければ、壁面収納ができます。キッチンの収納場所を増やすには便利なグッズなので、ぜひ使ってみましょう。
2-2.定期的に持ちものを整理する
いくら収納スペースが増えてもものがたくさんあれば、片付けは大変です。ですから、定期的に持ちものを整理しましょう。1年間着なかった服・使わなかったものなどは、これからも使う機会はほとんどありません。思い切って処分すれば、その分片付けも簡単になります。また、まだ使える服や家電などはリサイクルショップに買い取ってもらったり、ネットオークションに出品したりしてみましょう。買ってから3年未満の服・家電・家具などは値段がつきやすいものです。「まだ使うかも」と取っておくほど、ものの価値は低下します。1年に1度は持ちものを整理する習慣を付け、不用品は定期的に処分しましょう。
2-3.収納ケースの上手な使い方
押し入れやクローゼットなど、大きな収納が1つだけ備わっているという場合は、収納ケースを利用しましょう。特に、側面から開けることのできるプラスチック製の衣装ケースは、洋服だけでなく小物の整理にも重宝します。よく使うものは胸から目線の高さの収納ケースにいれ、重くてあまり使わないものは胸から下の位置、軽くてあまり使わないものは目の高さよりも上の位置に置きましょう。また、アクセサリーなどのこまごましたものは、小さな収納ケースに入れたうえで、収納ケースしまうといいですね。
3.業者に片付けを依頼する方法
仕事などでどうしてもアパートを片付ける時間が取れないという場合や、部屋にゴミをためこんでしまい収拾がつかなくなったという場合は、業者に依頼する方法があります。片付けや清掃をしてくれる業者には、以下のような種類があるので覚えておきましょう。
- 日常的な掃除をしてくれる(ハウスキーピング業者)
- 家具や家電などの大型の不用品を回収してくれる業者
- 部屋の掃除をして不用品を回収してくれる業者
- ゴミ屋敷の片付けや遺品整理を行ってくれる業者
自分はどのようなサービスをして欲しいのか、まずは考えて業者を選んでください。忙しくて日常の掃除が行き届かないという場合は、掃除だけを頼みましょう。部屋の中に不用品があふれかえっているという場合は、不用品の片付けと掃除を請け負っている会社に依頼するといいですね。現在は、ホームページを開設している業者も多いので、インターネットを検索すれば、最寄りの業者はすぐに見つかります。なお、相場は掃除だけならば1時間2,000円~、不用品の片付けまで行う場合は1万円~が相場です。ゴミ屋敷の片付けなどは、10万円以上かかることも珍しくありません。
4.注意点
アパートの片付けを業者に依頼する場合、まずは見積もりを作成してもらいます。特に、不用品を回収してもらう場合は、不用品の量や種類によって料金が大きく変わっくるでしょう。優良な業者は、見積もりを正確にしてくれます。見積もりがいい加減だったり、理由をつけて作ろうとしなかったりする業者は、依頼しない方がいいでしょう。また、しつこくセールスの電話をかけてくる業者も、トラブルが多数国民生活センターに寄せられています。口コミサイトなども確認し、自分で業者を選びましょう。なお、業者の中には片付け・清掃・引っ越しまで行っている業者もあります。「ワンルームで荷物は少ないけれど、自分で運ぶことは難しい」という引っ越しの場合は、引っ越し会社だけではなく不用品の片付けや清掃を行っている業者も視野に入れて探してみましょう。
5.アパートの片付けに関するよくある質問
Q.不用品を回収してくれる業者に、家の中の家具や家電をすべて回収してほしいと依頼した場合、アパートの広さによって値段は変わりますか?
A.アパートの広さというようりも、回収するものや点数によって変わってくるでしょう。アパートが広くても回収物が少なければ安価です。
Q.アパートで収納を増やしたいのですが、気をつけることはありますか?
A.壁や柱にくぎを打ったりピンをさしたりしてはいけない物件もありますので、注意しましょう。
Q.アパートは、マンションに比べると収納スペースが少ないものですか?
A.一概にはいえませんが、床面積が狭ければ収納スペースも少なくなります。
Q.ワンルームで押し入れやクローゼットがない場合、人に見せたくないものを収納する工夫はどうしたらいいでしょうか?
A.ベッドの下などを活用しましょう。また、中が見えない収納ケースにものを入れておけば、プライバシーも守られます。
Q.家具や家電・服などの中で中古でも需要があるものはなんですか?
A.高性能の家電やブランド家具、ブランドの服などは中古でも一定の需要があります。
Q.押し入れを勝手に改造して部屋のようにつかってもいいでしょうか?
A.退去時に元に戻すことができるならば、大丈夫です。
おわりに
今回はアパートの片付けについて紹介しました。アパートには単身者からファミリー向けまで種類が豊富です。持ちものが多い場合は、単身者でもファミリー向けの物件を利用した方がいいでしょう。また、ゴミ出しルールが厳しい自治体の場合は、余裕を持ってゴミを出すことが大切です。