「ゴミ屋敷になる原因を知りたい」「ゴミ屋敷になるのを防ぐにはどうしたらよいのか?」とお悩みではありませんか? 近年、ゴミ屋敷はニュースでも取り上げられることが多く、深刻な社会問題になっています。「実家がゴミ屋敷にならないか心配」「ゴミ屋敷を片付ける方法を知りたい」という人のために、ゴミ屋敷の原因や予防のポイントなどを詳しくご紹介しましょう。
- ゴミ屋敷を作ってしまう原因
- ゴミ屋敷になりやすい人の特徴3つ
- ゴミ屋敷が居住者や周囲に与える影響は?
- ゴミ屋敷を片付ける方法
- ゴミ屋敷になるのを防ぐポイント
- ゴミ屋敷に関するよくある質問
この記事を読むことで、ゴミ屋敷になってしまう人の心理や、ゴミ屋敷を効率的に片付ける方法などが分かるはずです。
1.ゴミ屋敷を作ってしまう原因
まずは、ゴミ屋敷の原因として多いものをご紹介しましょう。
1-1.心理的な原因
心理的な原因がゴミ屋敷を作り出してしまう例は多くなっています。ものに対する愛着心が強くて捨てられない・ものを捨てることに罪悪感があるなど、心の問題が原因でゴミ屋敷になってしまうのです。精神疾患に近いものがありますが、正式な疾患とは認められていません。
1-2.身体的な原因
ケガや身体障害など、身体的な原因から家の片付けができず、いつの間にかゴミ屋敷になっているケースも少なくありません。また、高齢者の場合は体力や判断力・視力の低下なども原因になります。
1-3.医学的な原因
うつ病や認知症など、医学的な原因がゴミ屋敷を作り出すこともあります。片付けなければならないことは分かっていても、体が動かなくなってしまうのです。また、認知症やアルツハイマーの高齢者がゴミ屋敷を作り出してしまうケースも多くなっています。
1-4.時間的な原因
「忙しくて片付ける時間がない」という原因もあります。出張で不在になることが多い・夜遅く帰ってくるなどの状況が続き、家の中にゴミがたまってしまうのです。特に、一人暮らしに多いケースとなっています。
2.ゴミ屋敷になりやすい人の特徴3つ
ゴミ屋敷を作り出しやすい人には、以下のような特徴があります。
2-1.もったいない精神が強い
「もったいない精神」が強い人はゴミ屋敷になりやすいといわれています。特に、戦後、ものがない時代に生きてきた高齢者は、ものを捨てることに抵抗を感じやすいのです。あらゆるものを捨てずに取っておこうとするため、家の中がものであふれ返ってしまいます。この場合、家族がものを捨てようとすると怒ってしまうため、トラブルに発展するケースが多いでしょう。
2-2.片付けるのが苦手
そもそも片付けるのが苦手という人も、ゴミ屋敷になりやすいでしょう。「散らかっていても気にならない」「片付け方が分からない」といった理由で、片付けをしようとしません。この場合、親も片付けが苦手なタイプで、散らかった家で育ったケースが多くなっています。
2-3.買い物依存症
買い物依存症の人は必要のないものまで買ってしまうことが多く、家の中にものがたまりがちです。クローゼットの中に入りきらないものが部屋の中にあふれ、片付けられなくなってしまいます。いつの間にかゴミ屋敷のようになっていることが多いでしょう。
3.ゴミ屋敷が居住者や周囲に与える影響は?
ゴミ屋敷が与える影響にはどのようなものがあるのかをまとめました。
3-1.悪臭や害虫が発生する
ゴミ屋敷を放置すると、悪臭や害虫が発生しやすくなります。食べ残しや生ゴミが腐敗した臭いは、居住者だけでなく近隣住民にも多大な迷惑を与えることになるでしょう。また、ゴキブリやねずみなどの害虫が発生する可能性も高くなります。害虫が病原菌を運んでくることもあるため、放置するのは危険です。
3-2.水回りが使用できなくなる
家中にゴミがたまり、お風呂場や洗面所・トイレなどの水回りが使えなくなるケースもあります。水回りが使えなくなれば、当然、普通の生活を送ることができなくなるでしょう。掃除をしないことで排水口がつまり、臭いが逆流してくる恐れもあります。
3-3.火災の発生リスクが高くなる
ゴミ屋敷を放置すれば火災が発生する可能性も高くなります。実際に、タバコの火が大量のゴミに燃え移って大きな火災が発生した例や、放火のターゲットにされてしまった例も少なくありません。火災が発生すれば、居住者はもちろんのこと、近隣の家や住民も被害にあう可能性があります。
4.ゴミ屋敷を片付ける方法
ゴミ屋敷を片付ける方法についてご紹介します。
4-1.自分で片付ける場合
水回りが機能しており、家が3DK以下の広さであれば、自分でゴミ屋敷を片付けられる可能性があります。しかし、大量のゴミを片付けるには時間と手間がかかるため、事前にスケジュールを立て、手伝ってくれる人手を確保しておくことが必要です。また、ゴミ袋や段ボール・こん包資材・掃除道具などを準備してから片付けに取りかかりましょう。ゴミ屋敷の片付けを効率的に進めるためには、以下の手順で行うことをおすすめします。
- 害虫を駆除する
- 入り口に近い場所からゴミを処分していく
- 残ったものを仕分けする
- いらないものを処分する
- ゴミを搬出して家の中を掃除する
4-2.業者に依頼する場合
水回りが機能していない場合や、ゴミが大量にあって自分で片付けるのが難しい場合などは、業者に依頼するのがおすすめです。ゴミの処分から不用品の仕分け・部屋の清掃まですべて依頼できる業者もあるため、短時間で効率的にゴミ屋敷を片付けることができます。自分で搬出するのが難しい大型の家具なども回収してもらえるため、安心して任せることができるでしょう。
5.ゴミ屋敷になるのを防ぐポイント
ゴミ屋敷を作り出さないためのポイントをいくつかご紹介します。
5-1.ものを増やさない
ものを増やさないよう意識して生活することが大切です。「ものを多く持っているのが豊か」という考えはやめ、自分にとって本当に必要なものだけを所有して暮らしましょう。何かを買ったりもらったりするときは「本当に必要か」を冷静に考えるようにしてください。また、「1つものを買ったら2つ捨てる」というように、自分なりのルールを作る方法もおすすめです。
5-2.定期的に不用品を処分する
気をつけていてもいつの間にかものはたまってきます。そのまま放置すると手がつけられない状態になってしまう可能性もあるため、定期的に持ちものを仕分けして不用品を処分しましょう。「収納スペースに入りきらなくなったら捨てる」「1か月に1回、持ちものを見直す」というように決めておくべきです。
5-3.家族や近隣住民と交流を持つ
ゴミ屋敷になりやすいのは、一人暮らしの高齢者です。身体が不自由になったり認知症になったりしたことが原因で家がゴミ屋敷化しても、周囲がそのことに気づくまで時間がかかります。「気づいたときにはもう手のつけようがなかった」ということにならないよう、家族や近隣住民との交流をこまめに持つことが大切です。
6.ゴミ屋敷に関するよくある質問
「ゴミ屋敷の原因や片付け方を知りたい」という人が感じるであろう疑問とその回答をまとめました。
Q.ゴミ屋敷が増えている背景にはどのようなものがあるのでしょうか?
A.少子高齢化が進み、一人暮らしの高齢者が増えたことが大きな原因です。地域社会との交流を持たず、セルフネグレクトの状態にある人も増えています。
Q.家がゴミ屋敷になる原因が病気の場合もあると聞きました。どのような病気が考えられますか?
A.うつ病や統合失調症のほかに、ADHDやアルコール依存症・パーソナリティ障害などが考えられるでしょう。
Q.近所にゴミ屋敷があり、困っています。どう対処すればよいですか?
A.住人と直接話をしても改善されない場合は、自治体に相談してみましょう。自治体によってはゴミ屋敷対策を行っているところもあるため、対処してもらえるはずです。
Q.実家の片付けに親が納得してくれません。どう説得するのが効果的ですか?
A.あくまでも親のプライドを尊重し、片付けたほうが暮らしやすくなること・不用品を売ればお金になることなど、ポジティブな言葉で説得するとよいでしょう。
Q.ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼したいのですが、業者選びのポイントを教えてください。
A.豊富な実績があるか・料金体系が明確か・無料見積もりを受け付けているかなどをチェックして選ぶとよいでしょう。
まとめ
ゴミ屋敷になる原因や周囲への影響・片付け方法などを詳しくご紹介しました。ゴミ屋敷になってしまう原因が分かれば、早めに問題を解決できる可能性もあるはずです。ぜひこの記事を参考に、適切な対処をしてください。