マイクロファイバークロスを使うことで、一般的な雑巾・布巾よりも汚れをきれいに落とすことができるといわれています。では、マイクロファイバークロスはどんな場所の掃除に有効的なのでしょうか。また、汚れたときの洗い方や使う際の注意点もしっかりと把握することで上手な使い方ができます。
本記事では、マイクロファイバークロスを使う際のポイントなどを解説しましょう。
- マイクロファイバークロスとは?
- 汚れたマイクロファイバークロスの洗い方
- マイクロファイバークロスを使う際の注意点
- おすすめのマイクロファイバークロスを紹介
- マイクロファイバークロスに関してよくある質問
この記事を読むことで、マイクロファイバークロスを使うメリットや洗い方などが分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。
1.マイクロファイバークロスとは?
まずは、マイクロファイバークロスがどんなものなのか基本情報を押さえておきましょう。
1-1.極細の化学繊維でおられた布
マイクロファイバーと呼ばれる極細の化学繊維でおられた布のことをマイクロファイバークロスといいます。マイクロファイバータオルや、マイクロファイバー布巾などと呼ばれることもあり、一般的な雑巾やタオルよりも細かい穴が無数にあいているのが特徴です。あいている穴は髪の毛の100分の1ともいわれる細さとなっています。細かい穴があいているからこそ吸水性に優れ、絞ればすぐに乾燥してくれる点がメリットです。汚れをしっかりとかき出せることもできるため、素材自体を傷つけずにきれいにできるでしょう。
1-2.拭き掃除にもってこいのアイテム
マイクロファイバークロスの特徴を踏まえると、拭き掃除にもってこいのアイテムといえるでしょう。前述したように、優れた吸水性・乾燥しやすい・汚れをしっかりとかき出せる・素材を傷つけないというメリットがあるため、拭き掃除に最適だといわれています。一般的に、拭き掃除は綿でできた雑巾を使うことになりますが、マイクロファイバークロスを使うことで細かい汚れも簡単に拭き取れるようになるでしょう。拭き掃除をするなら雑巾よりもマイクロファイバークロスを使うことがおすすめです。
1-3.雑巾で使っている場所におすすめ
マイクロファイバークロスはどの場所の掃除に使えるのか疑問を持っている方が多いと思いますが、最適な場所は拭き掃除ができる場所です。マイクロファイバークロスは、家中の拭き掃除に使うことができます。普段の掃除で雑巾を使っている場所なら、マイクロファイバークロスを使うべきでしょう。また、マイクロファイバークロスは汚れてもきれいに洗えば何度でも使うことができます。トイレや網戸など汚れがひどい場所に新品を使うのがもったいなく感じる場合は、使い古したものを再利用するといいでしょう。
2.汚れたマイクロファイバークロスの洗い方
ここでは、汚れたマイクロファイバークロスの洗い方を解説します。
2-1.まずは洗うために必要な道具を準備しよう
最初に、マイクロファイバーを洗うために必要な道具を準備します。マイクロファイバータオルは細かい穴があいているので、細かい汚れもきれいに拭き取ることができるアイテムです。だからこそ、どの家庭にもある中性洗剤で簡単に汚れを落とすことができるでしょう。できれば、汚れがついてからすぐに洗うのがおすすめです。時間が経過するほど頑固な汚れになり落ちにくくなってしまうので注意してください。なお、中性洗剤のほかに洗濯ネットも用意しましょう。洗濯ネットに入れて洗えば、抜けやすい細かい繊維を守ることができます。
2-2.マイクロファイバークロスを洗う手順
汚れたマイクロファイバークロスを洗う大まかな手順は以下のとおりです。
- マイクロファイバークロスを洗濯ネットに入れる
- 中性洗剤を使ってきれいに洗う
- ほかのタオルと同じように陰干しをする
マイクロファイバーをそのまま洗濯機に入れて洗うこともできますが、洗濯ネットに入れて洗ったほうが繊維の抜けを防ぐことができるのでおすすめです。また、乾かすときは直射日光に当てないように気をつけてください。直射日光に当ててしまうと生地が劣化してしまいます。できるだけ、風とおしのいい日陰で乾かしましょう。
2-3.汚れが気になる部分はもみ洗い
洗濯機で汚れが落ちない場合は、手で洗ってください。汚れが気になる部分に中性洗剤をつけてもみ洗いをするともっときれいになります。掃除に使ったクロスを洗濯機に入れるのも躊躇(ちゅうちょ)してしまいがちです。そんなときは手洗いでも十分に汚れを落とすことができます。また、臭いが気になる場合は酸素系漂白剤で漂白する方法がありますが、マイクロファイバークロスを傷つける恐れがあるので最終手段にしてください。
3.マイクロファイバークロスを使う際の注意点
ここでは、マイクロファイバークロスを使う際の注意点をいくつか紹介します。
3-1.何度も洗濯するのはNG
掃除アイテムとして優秀なマイクロファイバークロスでも弱点があります。それは、非常に細かい繊維でできているからこその軟弱性です。繊維が細かいからこそ汚れを拭き取ることができますが、繊維がすぐに抜けてしまうデメリットがあります。繊維は細かいほど弱くなってしまうため、何度も洗濯をするとすぐにダメになってしまうのです。汚れを落とせば何度も使うことができますが、マイクロファイバークロスにも寿命があります。吸水性が悪くなったり、汚れが拭き取れなくなったりしたら、新しいものに買い替えてください。
3-2.火の近くに置かない
マイクロファイバークロスを使う際は、火の気がある場所の近くで扱わないようにしましょう。マイクロファイバーの原料であるナイロン・ポリエステルは熱に弱い特徴があります。実際、乾燥機にかけたら縮んだり穴があいたりしてしまった・繊維に火が燃え移ってしまったなどの報告もありました。安心して使うためには、火の気のある場所で使わないこと・保管しないことが大切です。
3-3.皮膚が弱い人には向いていない
マイクロファイバークロスでできているものの中には、直接肌に身につける衣類やフェイスタオル・バスマット・バスタオルなどがあります。実際に、マイクロファイバーでできた衣類・寝具類などを使っている人も多いでしょう。けれども、細かい繊維でできているからこそ、やわらかいものを拭くと肌を傷つける恐れがあります。特に、赤ちゃんや子どもの皮膚は大人よりも薄い傾向があるため、マイクロファイバー製のタオルでこすってしまうとすぐに皮膚が真っ赤になってしまうでしょう。皮膚が弱い人には使わないようにしてください。
4.おすすめのマイクロファイバークロスを紹介
それでは、おすすめのマイクロファイバークロスを5選紹介します。どれを選べばいいのか分からない方はぜひ参考にしてください。
4-1.レック「劇落ちクロス」
劇落ちシリーズでおなじみのレックから発売されているマイクロファイバー雑巾は、拭き残しが一切ないと評判です。特に、油汚れのヌメリも落とすことができるといわれており、主婦層に圧倒的な人気があります。レックの劇落ちクロス マイクロファイバーは10枚入りで約600円です。コストパフォーマンスに優れているのも大きなメリットといえるでしょう。場所によって色で使い分けることも可能です。
4-2.ストリックデザイン「マイクロファイバークロス」
ストリックデザインから発売されているマイクロファイバークロスは、洗剤いらずで使用できるのが大きなメリットです。繊維が細かいのはもちろん、鋭くなっているのでしつこい汚れもしっかり落とすことができます。さらに、吸水力・速乾性にも優れており、洗面台など水まわりの汚れにも活躍できるでしょう。また、くり返し洗濯しても毛羽が出ないので気軽に使い続けることができます。1枚あたり約300円~で購入できるでしょう。
4-3.タロウワークス「マイクロファイバータオル小判」
5枚セットになっているマイクロファイバータオルで、30cm×30cmの小判サイズとなっています。車のボディーやホイールなど細かい箇所に活用できるマイクロファイバークロスといっても過言ではありません。また、窓ガラス・自宅での日々の清掃などさまざまな場所で使うことができます。5枚セットになっているため、用途によって使い分けるのがおすすめです。
4-4.アマゾン「マイクロファイバー クリーニングクロス」
アマゾンのベーシックから発売されているマイクロファイバーのクリーニングクロスは、日常的な掃除から洗車まで幅広く使用できるのが大きなメリットです。洗濯機で洗っても吸水性を失わないと評判になっており、塗装やコーティングなどの表面を傷つけずに使うことができるでしょう。汚れやホコリをしっかりと落としたい方におすすめのマイクロファイバークロスです。
4-5.ピュアスター「MultiTowelMultiple」
ピュアスターのマイクロファイバークロスは、他社製品と違ってタオルのフチがありません。そのため、洗車に最適なアイテムといえます。車に傷をつけることなく洗うことができるのはもちろん、車内外のお手入れや水の拭き取り、ワックスの拭き取りにも最適です。車やバイクのお手入れを頻繁に行う方におすすめのマイクロファイバークロスとなっています。
5.マイクロファイバークロスに関してよくある質問
マイクロファイバークロスに関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.家具や家電の掃除にも使えるのか?
A.マイクロファイバークロスは、家具や家電の掃除にも使うことができます。手で触れることが多い家具・家電には手垢(てあか)の汚れや黒ずみが自然と目立つでしょう。その際は、マイクロファイバークロスで水拭きをしてください。すぐに拭き取れば、水拭きだけできれいに落ちます。家具・家電は洗剤が使えないケースが多いですが、マイクロファイバークロスならから拭きでも落とせるでしょう。
Q.臭いを消す方法は?
A.なかなか臭いが消えないときは、酸素系漂白剤を活用する方法があります。主な手順は以下のとおりです。
- 40℃くらいのお湯に酸素系漂白剤を溶かす
- マイクロファイバークロスをつけ置きする
- 水できれいにすすいだ後、普通の洗濯をする
- 風とおしのいい日陰でしっかり乾かす
マイクロファイバークロスに嫌な臭いがついてしまうのは、生乾きが原因です。しっかり乾かさないと生乾きの嫌な臭いが残ってしまうので、きちんと乾かすことを心がけてください。
Q.お風呂や洗面台など水まわりをきれいにするコツは?
A.マイクロファイバークロスは吸水性があるため、特徴を活用して洗剤を泡立ててから汚れを落としてください。空気と水をよく含み、スポンジのように洗剤を泡立てるのがポイントです。もともと生地が薄いので、しっかりとつかんでこするようにしてください。そうすることで力を入れやすく、汚れ落ちも抜群になるでしょう。
Q.長持ちさせるポイントは?
A.マイクロファイバー製の製品だけ洗濯ネットに入れて、ソフトモードで洗うことです。タオルなどは手洗いでも汚れを落とすことができますが、力をこめて落とすのではなく、やさしくもむように洗うのが長持ちさせるポイントとなります。また、なかなか乾かない冬場でも乾燥機の利用はできるだけ控えてください。アイロンがけもNGです。コインランドリーを利用する際は洗濯だけ行い、家で干すようにしてください。
Q.マイクロファイバークロスを選ぶポイントは?
A.メーカーによってマイクロファイバーの品質が大きく異なります。だからこそ、パッケージに記載されている「○○(繊維名)使用」という表示を確認することがポイントです。直接、指で触れられるものであれば、指に引っかかりがないか数回なでてください。そして、光に透かして糸の間がまだらに大きく開いていないか・表面に糸切れがないかもチェックしておきたいポイントです。
まとめ
マイクロファイバークロスは一般的な雑巾よりも繊維が細かくできているため、家中の汚れをしっかりと拭き取ることができます。雑巾を使う場所であれば、マイクロファイバークロスを使って掃除できるでしょう。また、汚れた際には洗濯ネットに入れてソフトモードで洗えば、再び使うことができます。適切な方法で洗えば、マイクロファイバークロスを長く使い続けることができるでしょう。