「ゴミ屋敷によるトラブルにはどのようなものがあるのか?」「トラブルを解決する方法を知りたい」とお悩みではありませんか? ゴミ屋敷はさまざまなトラブルの発端となり、今や社会問題化しているのが現状です。実家がゴミ屋敷化してきていることに不安を感じている人や、近隣にゴミ屋敷がある場合などは、ゴミ屋敷をめぐるトラブルについてしっかり把握しておきましょう。
この記事では、ゴミ屋敷が原因で起こるトラブル事例やトラブルの解決方法などをまとめてご紹介します。
- ゴミ屋敷をめぐるトラブル事例を紹介
- ゴミ屋敷のトラブルを解決するには?
- ゴミ屋敷のトラブルを予防するためにやるべきこと
- ゴミ屋敷のトラブルに関するよくある質問
この記事を読むことで、ゴミ屋敷が招く周囲への影響や、トラブルを避けるために周囲ができることなどが分かるはずです。ぜひ参考にしてください。
1.ゴミ屋敷をめぐるトラブル事例を紹介
まずは、ゴミ屋敷をめぐるトラブルにはどのようなものがあるのか、事例をいくつかご紹介しましょう。
1-1.悪臭や害虫の発生
ゴミ屋敷のトラブルとして特に多いのが、悪臭や害虫問題です。生ゴミや食べ残した食材などを長時間放置すれば、当然悪臭や害虫が発生します。住み着いたネズミや野良猫のフンなども原因になるでしょう。こうした問題は住宅の外にも及び、「臭いがひどいので窓を開けられない」「ネズミやゴキブリが自分の家にも入り込んできた」など、苦情の原因になるケースも少なくありません。
1-2.火災の危険性
タバコの吸い殻やコンセントからの発火などが原因で火災が発生する危険性も高いでしょう。ゴミ屋敷には燃えやすいゴミが大量にあるため、あっという間に大きな火事に発展してしまうことが考えられます。また、放火犯にも狙われやすいという問題も、近隣住民の不安を大きくしているでしょう。
1-3.家の外にゴミがあふれることによる進路妨害
室内だけでなく家の外にまでゴミがあふれ出てしまい、道路が埋めつくされてしまっているケースも珍しくありません。近隣住民の通行の妨げになり、苦情が寄せられる例も多いのです。また、道路だけでなく隣家の敷地内にもゴミが入ってしまうこともあるでしょう。
1-4.集合住宅は周囲に気づかれにくい
マンションなどの集合住宅だと、ゴミ屋敷になっていることが周囲に気づかれにくいという問題点もあります。そのため、対応が遅れて状況がどんどん悪化してしまうのです。集合住宅は隣家が壁を隔てて隣接しており、被害を受けやすいため、早期に対応する必要があります。
1-5.行政機関とのトラブル
行政機関との間でトラブルになるケースもあります。近隣住民が「ゴミ屋敷を何とかしてほしい」と行政に依頼しても、対処できない場合もあるのです。ゴミ屋敷の住人に「ゴミではなく財産だ」といわれてしまえば、強制的に撤去するのは難しいでしょう。自治体によっては罰金を科すなどの強制措置をとることができる場合もあります。
2.ゴミ屋敷のトラブルを解決するには?
ゴミ屋敷をめぐるトラブルを解決するための方法をご紹介しましょう。
2-1.自分で片付ける
ゴミ屋敷によるトラブルが起こる前に、自分で片付けるのが一つの解決方法です。しかし、一人で片付けるのは難しいでしょう。親族や知人・友人などに手伝いを依頼し、計画的に行うことをおすすめします。不用品の運搬方法や処分方法なども事前に決めておき、以下のような手順で片付けるとよいでしょう。
- 必要なものと不要なものを仕分けする
- 不要なものを処分する
- 残すものを整理して片付ける
- 部屋を清掃する
2-2.自治体に相談する
前述したように、自治体によっては「ゴミ屋敷条例」を施行し、ゴミ屋敷の問題解決に取り組んでいるところもあります。立ち入り調査や罰金などの措置を行っても改善されなければ、行政代執行として自治体がゴミ屋敷の片付けをすることが可能な場合もあるのです。自分が住んでいる地域ではどのような条例が定められているのか、自治体に相談してみることをおすすめします。
2-3.プロの業者に片付けを依頼する
ゴミ屋敷の片付けを一人で行うのが難しい場合や、どこから手を付けたらよいのか分からない場合などは、プロの業者に依頼するのも一つの方法です。費用がかかるというデメリットはありますが、短期間で効率的に片付けられます。不用品の分別や処分もまとめて依頼できるため、手間や労力をかけずにゴミ屋敷問題を解決できるでしょう。
3.ゴミ屋敷のトラブルを予防するためにやるべきこと
ゴミ屋敷によるトラブルを予防するために、自分自身や周囲ができることをご紹介しましょう。
3-1.ゴミ屋敷になってしまう原因を知る
まず、なぜゴミ屋敷になってしまったのか、その原因をしっかりと把握しましょう。「ものが多すぎる」「片付けるのが苦手」「ものを捨てられない」など、さまざまな原因があると思います。また、高齢になり体の自由がきかなくなったことや、精神的な疾患がゴミ屋敷を作り出す原因になっている可能性もあるでしょう。原因が分かれば、ゴミ屋敷にしないためにはどうしたらよいのかが見えてくるはずです。
3-2.家族や地域住民が積極的にコミュニケーションをとる
家族や地域住民が積極的にかかわりを持とうとすることも大切です。周囲の人とのかかわりを避け、孤立してしまうことも、ゴミ屋敷を作り出す原因になります。信頼関係を築くために、こまめに連絡を取り合ったり日常的に会話をしたりするように心がけましょう。何らかの疾患が原因でゴミ屋敷になってしまっている場合も、コミュニケーションをとることで早めに気づくことができるはずです。
3-3.早めに専門機関への相談を
専門機関への早めの相談も、ゴミ屋敷によるトラブルを予防することにつながります。自治体の相談窓口や弁護士などの法律家・精神科の医師など、状況によって相談先はさまざまです。大きなトラブルに発展する前に、問題解決の糸口を見つけられる可能性があるでしょう。
4.ゴミ屋敷のトラブルに関するよくある質問
「ゴミ屋敷をめぐるトラブルについて知りたい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。
Q.ゴミ屋敷になりやすい人の特徴にはどのようなものがありますか?
A.片付けが苦手な人や片付ける時間がない人・買い物依存症の人・もったいない精神が強い人などがゴミ屋敷になりやすいでしょう。
Q.ゴミ屋敷によるトラブルを引き起こす人の心理を教えてください。
A.近隣住民からの苦情に疲れて片付ける意欲を失ってしまう人も少なくありません。また、片付けたくても片付け方が分からない・片付けられない自分を責める反動でゴミをためてしまう人も多いでしょう。
Q.近年、ゴミ屋敷が増えている理由は何ですか?
A.高齢化が進み、一人暮らしの高齢者が増えたことや、孤立しやすい地域社会の在り方などがあるでしょう。
Q. ゴミ屋敷の片付けをプロに依頼した場合、費用はどのくらいかかりますか?
A.ゴミの量や室内の状態にもよりますが、1LDKで70,000~200,000円、2LDだと120,000~300,000円前後が相場です。
Q.片付け業者を選ぶポイントを教えてください。
A.豊富な実績があるか・無料見積もりを受け付けているか・料金体系は明確か・不用品の回収に必要な許可を得ているかなどをチェックしましょう。
まとめ
ゴミ屋敷によるトラブル事例やトラブルを解決する方法などをまとめてご紹介しました。ゴミ屋敷をめぐるトラブルは住人だけでなく、家族や地域住民・行政も巻き込む深刻な問題です。自分がやるべきことにはどのようなものがあるか、ぜひこの記事を参考に考えてみてください。