「掃除嫌いを克服したいけれど、何から始めればいいのか分からない」と、掃除が苦手で悩んでいる方は多いでしょう。掃除嫌いを克服するためには、なぜ嫌いなのか理由を把握することが大切です。また、苦手をなくす掃除方法とポイントを把握しておけば、掃除が楽しくなるでしょう。

本記事では、掃除嫌いな人が楽しく掃除できる方法を解説します。

  1. 掃除が嫌いな理由を把握しよう!
  2. 掃除嫌いを克服するには?
  3. 掃除嫌いを克服させる掃除方法
  4. 掃除嫌いに関してよくある質問

この記事を読むことで、掃除嫌いや苦手意識がなくなり、上手に掃除するポイントが分かります。悩んでいる方は、ぜひチェックしてください。

1.掃除が嫌いな理由を把握しよう!

掃除嫌いを克服するために、嫌いな理由をチェックしておきましょう。また、掃除嫌いの人に共通する考え方も解説します。

1-1.掃除が嫌いな人はネガティブな考えを持っている

掃除が嫌いで苦手な人はいくつか共通点がありますが、基本的にネガティブな考えを持っているのが特徴です。「自分は掃除が苦手だから」「片付けがうまくできないから」と自分で勝手に言い訳をし、掃除を後まわしにしています。掃除に苦手意識を強く持っている人ほど、そのネガティブな考えを変えていかなければなりません。また、ほかにも、以下のような共通点があります。

  • 捨てるのが苦手
  • セールや値下げに弱い
  • いろいろなことを先延ばしにしがち
  • ものをすぐにためてしまう
  • 都合がいい理由をつくる
  • 一気に掃除しようとする
  • 収納を増やそうとする
  • どこに何があるのか理解していない
  • 捨てることがもったいないと思っている
  • 手当たり次第に適当にしまう

1-2.掃除が嫌いな理由は?

なぜ自分は掃除が嫌いなのか、ゆっくり考えてみてください。主な理由としては、「面倒」「掃除方法が分からない」などがあります。

1-2-1.面倒に感じる

掃除が嫌いな人の多くは、掃除をする意味が分からず、面倒に感じていると思います。確かに、ものがたくさんあふれているほど掃除に時間がかかり、労力も必要です。仕事で忙しい毎日を送っている人は、掃除する時間がなく、さらに面倒に感じるでしょう。ただし、放置するほど、どんどんホコリがたまり、より掃除に時間と手間がかかってしまいます。

1-2-2.掃除方法が分からない

掃除しようとしても、何からすればいいのか・どのような方法で掃除すればいいのか分からないという方も多いでしょう。掃除嫌いな人は、手当たり次第にものをしまって掃除を始めるため、すぐに汚くなってしまいがちです。きちんと掃除方法とポイントを押さえておけば、苦手な人でも上手に片付けることができるので安心してください。

1-2-3.やる気が起きない

「掃除したくてもやる気が起きない」と悩んでいる方も多いでしょう。やる気が起きない理由は、脳が関係しているといわれています。人間の脳は理性よりも感情のほうが先走りがちで、面倒に感じるとやる気が起きない仕組みなのです。しかし、先に体を動かせば、自然とやる気が出てきます。そのため、まずは「行動すること」が大事なのです。

1-3.掃除嫌いを放置すると人生に悪影響を及ぼす

たかが掃除とあまく考えている方が多いと思いますが、掃除嫌いを放置すると人生に悪影響を及ぼすので注意が必要です。掃除が得意で常に整理整頓を維持している部屋に住んでいる人は、人生がうまくいっているケースが多いでしょう。逆に、掃除嫌いで人生がうまくいっている人はあまり聞きません。「部屋は心の鏡」といいますが、まさにその通りです。掃除ができないということは、思考や感情・精神的な部分で問題や障害があることを示唆しています。部屋が汚くなるほど精神面だけでなく身体面にも悪い環境となるので注意してくださいね。

2.掃除嫌いを克服するには?

では、掃除嫌いを克服するにはどうすればいいのでしょうか。

2-1.掃除との向き合い方を変える

「掃除をしなきゃ」「~しなければならない」という考えで掃除と向き合うのはNGです。前述したように、掃除に対する考え方をポジティブな思考に持っていかなければなりません。無理に「しなきゃ」と思うよりも、「しなくてもいい」と思ってみてください。親から「勉強しなさい」といわれるとしたくなくなりますよね。その思考と同じです。「しなきゃしなきゃ」と焦らず、「しなくてもいい」と思うだけで気持ちが楽になり、自然と掃除に対する苦手意識が薄くなります。

2-2.掃除した後の部屋をイメージする

掃除した後の部屋をイメージしてみてください。今の状態と比べて、どのようになっているでしょうか。自分にとって理想の部屋をイメージし、そのために何をすればいいのか考えることが大切です。また、イメージすることで、自然とやる気もみなぎってくるでしょう。つまり、掃除するための「目標」が決まるので、苦手意識を薄めるきっかけになります。SNSなどインターネットで理想的な部屋を見つけるといいですよ。

2-3.持っているものを減らす

床にものが散乱するなど持ちものが大量にある場合は、極力減らしてください。まずは、床に置いてあるものをなくして、掃除しやすい環境にすることが大切です。特に、片付けても片付けても部屋がキレイにならない人は、明らかにものをたくさん持っていることが原因といえるでしょう。リビング・クローゼット・本棚など場所別にものを1箇所へまとめ、そこから「要らないもの」と「要るもの」に分別してください。持ちものを減らすと、掃除が楽になります。

2-4.掃除を終えた後は自分をいたわる

掃除が終わったら、しっかりと自分をいたり、褒めてあげてください。自分に向かって「よく頑張ったね」と口に出すだけでも、気持ちが楽になりますし、次の行動につながります。また、なかなか掃除のやる気が出ないという方は、掃除後にちょっとした褒美を用意しておくといいでしょう。たとえば、掃除が終わったら大好きなスイーツを食べる・好きな映画を観るなどです。自分をしっかりといたわることは、キレイな部屋を維持するコツにつながります。

2-5.掃除はほどほどを目指す

掃除嫌いな人は、完璧を目指したり一気に掃除を終わらせようとする傾向があります。しかし、そのやり方では、一向に掃除嫌いが克服できません。掃除に対するハードルを下げることが大切なので、頑張りすぎずほどほどを目指してください。掃除は適度に手を抜いてもいいのです。完璧にする必要はありません。自分にとって無理のない範囲から始めましょう。

3.掃除嫌いを克服する掃除方法

掃除嫌いを克服する掃除方法とポイントを解説します。

3-1.基本は床にものを置かない

掃除の基本は、床にものを置かないことです。最低限、このルールを守るだけでも掃除が楽になります。なぜなら、「今から掃除しよう!」とやる気が出ても、床にものが散乱しているとすぐに掃除機をかけることができませんよね。床に散乱したものを片付けるだけで時間と労力を失ってしまいます。だからこそ、普段から床にものを置くことを避け、いつでもすぐに掃除できる環境にすることが大切です。床にゴミを見つけたときは、すぐにゴミ箱へ捨てるように心がけておきましょう。

3-2.少しずつ片付ける

前述したように、掃除嫌いな人は一気に片付けようとする傾向があるので少しずつ掃除をするように心がけてください。1日5分でも構いません。5分だけでもトイレ掃除やキッチンまわりをマイクロファイバータオルでサッと拭き取ることができます。少しずつ片付けると、汚れをため込まなくなり、頑固な汚れも防ぐことができるでしょう。そして、できるだけ毎日続けることで掃除を習慣化できます。掃除の習慣化は、キレイな部屋を維持する大事なポイントです。

3-3.ものの配置を決める

「要るもの」と「要らないもの」に仕分けをした後は、要るものを適切な場所に収納します。その際に注意してほしいのが、使用場所の近くに置き場所を決めることです。いい加減に置き場所を決めてしまうと、使った後にすぐ片付けることができず、再び汚い部屋に戻ってしまうので注意してくださいね。ものの定位置を決めることで、使った後にすぐ片付けることができ、部屋の散らかりを防ぐことができるでしょう。

3-4.時短掃除をこまめに続ける

なかなか掃除のモチベーションが長続きしないという方は、時短掃除をこまめに続けてください。前述した「少しずつ片付けること」に共通していますが、時短掃除は短い時間で掃除をする代わり、頻度を増やし掃除する範囲を広げていくのがポイントです。最初から家中を掃除するのではなく、今日はキッチン、明日はリビングなど最初は狭い範囲にしぼって時短掃除をくり返してください。くり返すうちに、「ここはこのように掃除したほうがやりやすい」と自分で効率いいやり方が見つかることもあります。

3-5.便利グッズを活用しよう

現在、100円均一ショップやホームセンター等で、さまざまな掃除グッズが発売されています。中でも、掃除嫌いな人におすすめしたいのが「フローリングワイパー」です。フローリングワイパーは掃除機やぞうきんがけ代わりになり、簡単に床がキレイになります。定期的にフローリングワイパーをかけるだけでも、ホコリを拭き取ることができるでしょう。また、マイクロファイバータオルは、キッチンなどの水まわりに最適です。吸収力が普通のタオルよりも高く、細かい繊維が小さなゴミを絡み取ってくれます。1枚あると便利なので、ぜひ活用してください。

4.掃除嫌いに関してよくある質問

掃除嫌いに関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.キレイ好きなのに掃除が嫌いな心理は?
A.キレイ好きな人は、几帳面で最後までしっかりとやり遂げなければならないという気持ちを強く抱いています。小さなことにまで細かく気にしてしまうところもあるため、「掃除は完璧でなければならない」と思っているのです。「あれもこれもきちんとしないと」「一気に掃除しなければ気が済まない」「少しずつ掃除ができない」という特徴があります。なるべく、日ごろから完璧を目指さず、息抜きをするように心がけてください。

Q.掃除の効率が上がるポイントは?
A.掃除のルールをある程度決めておくと、掃除の効率が上がります。たとえば、朝の5分だけ掃除をする・今日はここまで片付ける・落ちているゴミはすぐに拾ってゴミ箱へ入れるなどです。しかし、細かく決めてしまうと、それがかえって負担となり、掃除に対する苦手意識が強まってしまいます。簡単なルールにすると達成感を覚えやすくなり、次の掃除につながるでしょう。

Q.掃除に喜びを見つけるコツは?
A.「ここさえキレイにできればいい」と思う場所を1つだけでもいいので見つけることです。たとえば、人の目につく玄関の場合、5分あればサッとはくことができます。人の目につきやすく、狭いスペースを常にキレイにすることで、掃除=プラスのイメージができるというわけです。場所を選ぶ際は、なるべく小さな場所・狭いスペース・人の目につくところにしてくださいね。

Q.キレイな状態を維持するポイントは?
A.気づいたときにすぐ行動を起こすことです。床にゴミを見つけたりキッチンのシンクに洗いものがたまったりしている場合は、すぐに行動を起こしてください。面倒に感じるかもしれませんが、先に行動することで、汚れをため込まず、キレイな状態が維持できます。

Q.どうしても片付けられない場合の対処法は?
A.プロの清掃業者や不用品回収業者などに依頼する方法があります。自分の代わりに掃除し不用品を回収してくれるので、時間と手間がかかりません。スピーディーにキレイな状態へと生まれ変わるでしょう。後は、その状態を維持するために自分が努力するだけです。

まとめ

掃除に対して苦手意識を持っている人は、ネガティブなイメージを思い描いています。「自分はうまくできないから」「掃除してもすぐに散らかる」など、悪いイメージを払拭し、前向きな作業だと意識改革をすることが大切です。自分がなぜ掃除が嫌いなのか、向き合ってみてください。また、一気に掃除しようとせず、無理のない範囲で少しずつ始めることも大切です。掃除方法とポイントを押さえておけば、掃除が楽しくラクになりますよ。