「窓を掃除すると拭き跡が残ってしまう」と悩んでいる方は多いでしょう。窓に拭き跡が残ってしまうのは、拭き掃除の道具に問題があります。拭き跡が残らない窓の掃除方法とコツを把握することで、二度手間をかけず、キレイな窓に仕上がるでしょう。
本記事では、拭き跡が残らない窓の掃除方法を解説します。
- 拭き跡が窓に残る理由は?
- 拭き跡が残らない窓の掃除方法
- 窓をキレイに保つ方法は?
- 窓の拭き跡と掃除に関してよくある質問
この記事を読むことで、窓に拭き跡が残る理由や、キレイに掃除するコツなどが分かります。悩んでいる方はぜひチェックしてください。
1.拭き跡が窓に残る理由は?
窓をキレイに掃除しても、なぜ拭き跡がそのまま残ってしまうのでしょうか。
1-1.拭き跡が残る原因は掃除道具にあった!
多くの人が拭き跡で悩みますが、ほとんどの原因は掃除道具にありました。拭き跡=窓についている汚れが原因と思われがちですが、拭き掃除で使った掃除道具が汚れていたのが主な原因なのです。窓の拭き掃除で使うぞうきんに汚れがついていたり、洗剤が窓に残っていたりすると、それが跡になってしまいます。特に、古いぞうきんを使うと、繊維のほつれが窓に残り見栄えが悪くなりがちなのです。拭き跡を残らないようにするためには、掃除道具選びが重要となります。
1-2.ガラス用の洗剤が拭き跡の原因になることも
窓に拭き跡が残るのは、掃除道具だけでなく洗剤にも原因があります。今まで、あなたはガラス用洗剤を使って掃除をしていませんでしたか? ガラス用の洗剤は落ちにくい傾向があるため、拭き跡が残ってしまう可能性が高いのです。ガラス用洗剤を使う場合は、何度も何度もぞうきんでキレイに拭き取る必要があります。しかし、それでは時間と体力を無駄に使ってしまうので、ガラス用洗剤を使うコツを知り、拭き跡が残らない掃除を実践してください。
1-3.最初に知っておきたい窓掃除のコツ
最初に押さえておきたい、拭き跡が残らない窓掃除のコツを紹介します。
1-3-1.ガラス用洗剤の量は極小量に
前述したように、ガラス用洗剤は何度もぞうきんで拭き取らなければ、洗剤が窓に残り拭き跡になってしまいます。そのため、ガラス用洗剤を使用する際は、極少量にすることがポイントです。わずかな量を使えば、何度も拭き取る必要がなくなり、掃除の時間と手間も省けるでしょう。つけすぎは厳禁です。
1-3-2.曇りの日に掃除する
窓掃除は、天気のいい日に行うのが大切なポイントです。曇っている日は湿度が高く、窓に付着している汚れが水分を吸い取ってふやけています。空気が乾いているときよりも落ちやすくなるというわけです。また、雨上がりの晴れたときも窓掃除にぴったりでしょう。室内側の汚れを掃除する際は、朝の結露が発生している時間帯がおすすめです。
2.拭き跡が残らない窓の掃除方法
それでは、拭き跡が残らない窓の掃除方法を解説しましょう。
2-1.おすすめの道具を紹介
基本的に家にあるもので必要な道具と洗剤はそろいます。ガラス用洗剤の代わりに、家庭にある中性洗剤を使ってください。そして、ぞうきんではなく、細かい繊維が特徴のマイクロファイバークロスを使用します。
- 中性洗剤
- マイクロファイバークロス
- 窓掃除用のワイパー(スクイージー)
以上の3点を用意すれば、拭き跡が残らない窓掃除ができます。また、より窓をキレイに仕上げたい方は、新聞紙を使った掃除方法も紹介しましょう。
2-2.主な掃除の流れを解説!
必要な道具と洗剤を準備したら、以下の手順で掃除を始めてください。
- 窓についている大きな汚れを落とす
- 水を多めに含ませたマイクロファイバーで左上の角から右上の角にスライドさせるよう、一方通行で拭く
- 全体を拭き終わったら、ワイパーで上から下に水を切っていく
- 下まで到達したら、乾いたマイクロファイバータオルで右端を上から下へ拭いて拭き跡を消す
拭き跡を防止するためには、汚れと水分を残さないことが重要です。ワイパーを使うことで、繊維を残さずに水分を取ることができます。ワイパーを選ぶ際は、本体部分がステンレス製でサビにくいタイプがおすすめです。また、ある程度の重みがあり、ゴム部分が取り替えられ、密着性が高いタイプを選びましょう。窓ガラスに密着するゴムにすることで、水滴を逃さず1度の動きで拭き取ることができます。
そして、仕上げに使う乾いたマイクロファイバーは、なるべくきれいなものを使用してください。
2-3.ぞうきんの代わりに新聞紙で掃除する
家ある手近なアイテムで掃除する場合は、ぞうきんの代わりに新聞紙を活用してください。新聞紙は繊維が粗くなっているので、窓に付着した汚れを絡め取ることができます。さらに、新聞紙に含まれるインクがガラスをキレイにしてくれるのです。新聞紙を使った掃除方法は、ぞうきんの代わりに新聞紙を丸めて水拭きした後、乾いた新聞紙でから拭きします。たったそれだけで、拭き跡が残らない窓掃除が完了です。ぞうきんによる繊維残りもないので、キレイに仕上がります。
2-4.拭き跡が残らない拭き方もポイント!
拭き跡を窓に残さないためには、拭き方も重要なポイントです。基本的に、左右にスライドさせながら、窓の上から下にかけて拭きます。ここで押さえておきたいのは、一方通行で拭くことです。1度拭いた場所をもう1度拭いてしまうと、汚れが残り拭き跡になってしまいます。
2-5.ぞうきんを使い、キッチンペーパーで仕上げる方法もある
硬くしぼったぞうきんで窓ガラスの汚れを拭き取った跡、乾いたキッチンペーパーでから拭きする方法もあります。ぞうきんだけでは繊維や洗剤が残ってしまいがちですが、キッチンペーパーで仕上げることで繊維と洗剤をキレイに拭き取ることができるのです。マイクロファイバーが手元にない場合は、キッチンペーパーで代用してみてください。ティッシュはガラスに繊維が残るのでおすすめしません。
3.窓をキレイに保つ方法は?
ここでは、キレイになった窓をそのまま保ち続ける方法とコツを紹介します。
3-1.本格的な掃除は半年に1回
キレイな窓を維持し続ける最大のコツは、定期的に掃除することです。リビングなどよく使用する窓の内側は、月に1回を目安に掃除してください。そして、内側と外側の窓を含め、本格的な掃除を半年に1回行いましょう。特に、外側の窓は排気ガスや花粉・黄砂で汚れやすくなるでしょう。年末に大掃除した場合は、大掃除からちょうど半年後の6~7月ごろを目安に窓掃除をしてください。この時期はちょうど黄砂が落ち着き、汚れを落とすことで夏の日差しを室内に取り込むことができます。
3-2.ガラスクリーナーでキレイな窓ガラスをキープしよう
窓掃除の頻度をできるだけ少なくしたい方は、掃除の仕上げとしてガラスクリーナーを使ってください。おすすめなのは、くもり止め効果があるガラスクリーナーです。このクリーナーを外側の窓ガラスに吹きかけて拭くと、水滴などを弾いてガラスを汚れから守ってくれます。また、汚れが気になったときには、メラミンスポンジに水を含ませて汚れが気になる部分をこすってください。洗剤を使わなくても、簡単にガラスをキレイにすることができるでしょう。
3-3.やってはいけない窓ガラスの掃除方法
間違った方法で窓ガラスを掃除すると、逆にガラスが傷んでしまう恐れがあります。やってはいけない窓ガラスの掃除方法も合わせてチェックしておきましょう。
3-3-1.窓掃除用の洗剤を使うのはNG
窓掃除をする際は、専用の洗剤を使う方が多いと思いますが、窓掃除用の洗剤を使うのはNGです。窓掃除用の洗剤は、ほとんどがアルカリ性の特徴を持っています。アルカリ性の洗剤は、太陽の光に当たると成分が変化し、窓ガラスに焼きついてしまうのです。その結果、拭き跡として残ってしまいます。拭き跡を簡単に落とせるならまだいいのですが、アルカリ性の跡はなかなか取り除くことができません。外側は雨水や泥はね、内側はホコリや皮脂などの汚れがついています。これらの汚れは、水とスクイージーを使えば洗剤を使わずとも簡単に落とせるのです。
3-3-2.なるべく素早く掃除を終わらせる
窓の掃除は、なるべく短い時間で済ませるのがポイントです。ダラダラと窓掃除に時間をかけないように注意してください。窓の表面についている汚れが水分と混ざった状態で乾燥すると、ガラスにこびりついて落としにくくなります。手早く掃除をすれば、このような事態を防げるのです。乾燥はガラスと汚れがくっついてしまうため、掃除のタイミングや時間帯にも気をつけたほうがいいでしょう。
3-3-3.一気に全部の窓に洗剤をつけない
窓を掃除する場合、一気に全部の窓に洗剤をつけるのはNGです。前述したように、最初に全部の窓に洗剤をつけてしまうと、1枚1枚拭きあげている最中に洗剤が乾き、ガラスにこびりついてしまいます。掃除する前から洗剤の跡が残ってしまうので、二度手間です。
4.窓の拭き跡と掃除に関してよくある質問
窓の拭き跡と掃除に関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.拭き跡が残るとどのような悪影響があるのか?
A.拭き跡=汚れなので、放置するほど頑固になってしまうでしょう。外と室内の気温の差が大きくなると、結露も発生し、汚れと混ざり合えば黒カビが発生します。黒カビの除去はやっかいなので、発生する前に定期的な掃除を心がけることが大切です。また、窓についている結露をキレイなタオルでこまめに拭き取ってください。
Q.ガラスの外側と内側ではつく汚れが違う?
A.違います。外窓の汚れは主に、砂・土・花粉・黄砂・PM2.5・粉じん・潮風などです。いろいろな種類の汚れが混ざり合い、汚れ度合いも窓の位置によって異なります。特に、交通量の多い道路沿いの窓は、排気ガスや粉じんなどの汚れが付着しやすく、汚れもつきやすいでしょう。一方、内窓の汚れは、手垢・調理の際に生じる油分・カビ・ホコリなどです。外窓と比べると汚れ具合は少ないほうですが、油分の含まれた汚れが付着すると水だけでは落とせなくなるので注意してください。
Q.油分が含まれた汚れを落とすコツは?
A.セスキ水などのアルカリ性洗剤を使ってください。アルカリ性洗剤は油分を分解し落とす力があります。内窓に付着しやすい油分の汚れを落とす方法は以下のとおりです。
- ウエスを詰めたストッキングで軽くホコリを取る
- ぞうきんの代わりに新聞紙を丸めて水拭きする
- 乾いた新聞紙でから拭きする
- アルカリ性の洗剤を数滴入れてしぼったぞうきんで拭く
- 最後にマイクロファイバータオルやキッチンペーパー等で細かい汚れを拭き取る
内窓は水をたくさん使うことができないので、ぞうきんの代わりに新聞紙を使うのがポイントです。乾いた状態でホコリを取る→水拭き→から拭きの順を守れば、キレイな窓に仕上がります。
Q.日中は窓掃除を避けたほうがいいの?
A.日中は乾燥しやすいので、なるべく避けたほうがいいでしょう。乾燥状態で掃除をすると、ガラスに拭き跡が残りやすくなります。また、太陽光が反射して汚れが見えにくくなるのでおすすめしません。汚れが目で確認しやすい夕方や、乾燥スピードが速くない朝方のほうが窓掃除に適しています。
Q.ワイパーの使い方は?
A.ワイパーを右上から下へ動かし水を切る際に、左側を少し下げることです。少し片側を下げることで、拭き取った液体が流れるのを防ぐことができます。その結果、拭き残しがなくなるというわけです。また、上から下までワイパーを動かしたときは、1度スクイージーについている液体をマイクロファイバータオル等で拭き取ってください。
まとめ
窓に拭き跡が残ってしまうのは、掃除道具や洗剤が原因です。古いぞうきんを使ってしまうと繊維が残り、落としにくい洗剤を使うと拭き残しが跡になったりします。洗剤に窓掃除用のものを使いがちですが、アルカリ性の成分が含まれているので、日光によって焼きついてしまうのでおすすめしません。基本的に、窓についた汚れは水だけか中性洗剤でOKです。洗剤の拭き残しがないようワイパーと繊維が細かいマイクロファイバータオルを使いましょう。また、洗剤が乾かないうちに素早く掃除することも大切なポイントです。定期的に掃除し、キレイな窓ガラスを維持してくださいね。