「エアコン内の汚れが気になるが、業者に清掃を費用がかなりかかりそうなので、躊躇(ちゅうちょ)している」という人は、多いことでしょう。ホームセンターなどには、エアコン掃除グッズがたくさん売られています。しかし、グッズを使ってもエアコン内部までは掃除が行き届かないことも多いのです。
今回は、エアコンの掃除を業者に依頼するメリットや目安を紹介しましょう。
- エアコンは定期的な掃除が必要
- 自分で掃除が可能なエアコンの部品
- 自分でエアコンを完璧にキレイにすることは難しい
- エアコンの清掃業者に掃除を依頼するメリットと目安
この記事を読めば、自分でできるエアコン掃除の範囲、業者に任せたほうがおすすめの範囲の区別もつけやすくなります。エアコンの臭いや汚れが気になる人は、ぜひ読んでみてくださいね。
1.エアコンは定期的な掃除が必要
エアコンは、部屋の空気を吸いこんで熱交換器を通すことで、空気を冷やしたり暖めたりします。そのため、エアコンを使い続けていると、内部に空気中に含まれているゴミやホコリがたまっていくのです。また、エアコン内で空気が急激に冷えることにより、結露が生じます。エアコン内にたまった水分のほとんどが外へ排出されますが、排出されきれなかった水分はカビの原因となるのです。ですから、エアコンは定期的な掃除が必要になります。
2.自分で掃除が可能なエアコンの部品
この項では、自分でも掃除が可能なエアコンの部品について解説します。
2-1.フィルターは定期的に掃除することが大切
エアコンのフィルターは、熱交換器にホコリや汚れが付着するのを防いでいるものです。エアコンを運転しているうちにホコリなどがたまっていくので、2週間に一度くらいの割合で掃除しましょう。掃除機でホコリを吸い取ったり水洗いしたりして汚れを取ります。油汚れが付着している場合は、食器用の中性洗剤や住まい用の洗剤をつけて洗いましょう。なお、水洗いしたフィルターは完全に乾かしてからつけてください。
2-2.自動お掃除機能つきエアコンのダストボックス
自動お掃除機能つきのエアコンの中には、ダストボックスが装着されている製品もあります。ダストボックスにはホコリやごみがたまるので、定期的に捨ててください。エアコンの中にはダストボックスにホコリやごみがいっぱいになるとお知らせランプが点灯するものもあります。
3.自分でエアコンを完璧にキレイにすることは難しい
この項では、自分でエアコンを完全に掃除することが難しい理由を解説します。
3-1.熱交換器に汚れやカビがつきやすい
エアコンの部品の中でも、熱交換器(フィン)はフィルターをすり抜けたホコリや汚れがつきやすく、カビも生えやすい部品です。市販されているエアコン洗浄用スプレーは、ほとんどが熱交換器の汚れやカビを落とすものです。また、送風ファンも同じようにホコリ・汚れ・カビがつきやすく、専用の洗浄スプレーがあります。
3-2.洗浄スプレーでかえって汚れがつきやすくなることもある
エアコン洗浄スプレーはフィンや送風ファンの汚れを落とすことはできますが、薬剤がエアコン内部に残ることがあります。残った薬剤はカビの栄養源になり、余計にカビが繁殖することもあるでしょう。
3-3.洗浄スプレーを使うと汚水が周りに飛ぶことがある
エアコンの洗浄スプレーを利用すると、汚水が周囲に飛ぶことがあります。そのため、エアコン周辺を厳重に養生することが必要です。しかし、個人では完全な養生が難しく、部屋が汚れてしまうこともあるでしょう。
3-4.洗浄スプレーが固まって故障の原因になることもある
洗浄スプレーによっては薬液がファンやフィンの内部で固まって故障の原因になることもあります。特に汚れがひどいからと洗浄スプレーを多量に使うと故障のリスクが高まります。
3-5.個人で完全にエアコンをきれいにするのは難しい
これまでの記事を読んでいただければわかるように、洗浄スプレーを利用しても完全に熱交換器や送風ファンなどについた汚れを取ることは、個人では難しいでしょう。ですから、エアコンの完璧な掃除は業者に依頼するのがおすすめです。
4.エアコンの清掃業者に掃除を依頼するメリットと目安
この項では、エアコン業者に掃除を依頼するメリットや目安を紹介します。
4-1.エアコンの清掃業者はすみずみまで掃除をしてくれる
エアコンの掃除を業者に依頼すると、1台あたり1~1時間半くらいの時間をかけて、フィルター・熱交換器・送風ファンまですべてキレイにしてくれます。業者によっては抗菌処理もしてくれるので、臭いも取れるでしょう。また、タバコのヤニや油汚れなど落ちにくい汚れもキレイに掃除してくれます。
4-2.エアコンの清掃業者に掃除を依頼する目安
エアコンは、使用時間が長いほど汚れもたまりやすくなります。1年中毎日使用している場合、年に1度は掃除を依頼しましょう。夏だけなど、使う季節が限られている場合は2~3年に1度程度の割合で依頼するのがおすすめです。
4-3.エアコンの清掃業者の選び方
エアコンの清掃業者は、値段だけでなく実績も確認して選びましょう。特に、お掃除機能付きエアコンは、掃除を引き受けられないと明言している業者もあります。特殊なタイプのエアコンは、メーカーが掃除を請け負っている場合があるので、よく確認しましょう。なお、エアコン掃除は、6月下旬~7月上旬にかけて混みあう傾向にあります。業者によっては、「4月~6月上旬までに掃除を依頼すると割引」などのキャンペーンを行っているところもあるでしょう。掃除をしてもらおうと思ったら、春、もしくは暑さが一段落した9月下旬あたりがおすすめです。
まとめ
今回はエアコンの掃除を業者に依頼するメリットや目安などについて解説しました。エアコンの掃除を自分で行うための説明動画なども出回っていますが、無理をしてはいけません。「エアコンの臭いが気になる」「フィルターを装着したとき、内部にカビを発見した」という場合は、ぜひ、業者に掃除を依頼しましょう。