部屋のホコリは何度掃除しても次から次へと出てきますし、生活している限り発生するものです。
完全になくすことはできませんが、掃除の仕方によってはホコリの量を最小限に抑えることができます。一体、どうすればホコリを抑えることができるのか、ホコリを掃除する際はどのようなところに注意すればいいのか悩んでいる方は多いでしょう。
そこで、本記事では、部屋のホコリを掃除する際の注意点や掃除方法を解説します。
- 部屋にホコリがたまる原因は?
- ホコリ掃除をする際の注意点
- 部屋のホコリを掃除する方法
- 部屋にホコリをためないようにするには?
- 部屋のホコリ掃除に関してよくある質問
この記事を読むことで、ホコリをためないようにするコツも分かります。悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
1.部屋にホコリがたまる原因は?
まずは、部屋にホコリがたまる原因をチェックしておきましょう。
1-1.布製品から発生する繊維と紙くず
部屋にホコリがたまる原因は、布製品から発生する繊維と紙くずがほとんどです。多くの繊維くずは、カーペット・ソファー・寝具類・カーテンといった布製品から発生しています。たとえば、ソファーに座ったり、カーテンを開け閉めしたりしているときに繊維くずが発生しては空気中に漂ってしまうのです。細かい繊維が空気中を舞い、どんどん積もっていくことになります。また、紙くずは書類・雑誌・新聞・本などから発生しやすい傾向があるでしょう。
1-2.砂ぼこりと花粉
部屋のホコリは室内で発生するものだけでなく、窓や玄関を通って室内に入ってくるものもあります。その代表的な原因が、砂ぼこりと花粉です。花粉が飛びやすいシーズン中に窓を開けると、目には見えない細かい粒子が室内に入り、さまざまなところに付着してしまいます。また、外出中、衣類についてしまった花粉や砂ぼこりが室内に入り込んでしまうこともあるのです。
2.ホコリ掃除をする際の注意点
ここでは、ホコリ掃除をする際の注意点を解説します。
2-1.掃除機を先にかけるのはNG
ホコリを除去するために、最初に掃除機をかける方が多いのではないでしょうか。けれども、ホコリ掃除で掃除機を最初にかけるのはNG行為です。掃除機を最初にかけてしまうと、ホコリが空気中に舞い上がってしまい、しっかりと除去できなくなってしまいます。
ホコリはとても軽いので、掃除機の換気口から発生する空気ですぐにほかの場所へ飛んでいってしまうのです。効率的にホコリを除去するためにも、掃除機を先にかけないようにしてください。
2-2.掃除の基本は上から下
あなたは掃除をするとき、どこから始めていますか? 床から掃除している方がいると思いますが、掃除の基本は上から下です。逆の下から上にかけて掃除をしてしまうと、せっかくきれいにした床が上から落ちてくるホコリでまた汚れてしまいます。
前述したように、ホコリはすぐに舞い上がってしまうところがあるため、特にホコリ掃除は床から天井にかけてきれいにしていきましょう。
2-3.フローリング掃除は洗剤に要注意!
ホコリがたまりやすいフローリングを掃除する際は、使用する洗剤に注意が必要です。ホコリと油汚れが混ざると頑固な汚れになってしまい、重曹やセスキ炭酸ソーダなどアルカリ性の洗剤を使う方が多いでしょう。
それらは自然由来の成分でできているので体に害がなく、フローリング掃除にも使用しがちですが、アルカリ性の洗剤は床材表面の皮膜を剝がしてしまう恐れがあります。そのため、フローリングの掃除をするときは、中性洗剤を使ってください。フローリングはとてもデリケートな素材でできているため、使用する洗剤には要注意です。
2-4.ぬれた雑巾でホコリを拭かない
ホコリを掃除する際、ぬれた雑巾でホコリを拭くのはNGです。状況にもよりますが、基本的に、乾いたホコリを直接ぬれた雑巾で拭いてしまうとホコリが床にへばりついてしまいます。
へばりついたホコリは頑固な汚れになってしまい、除去しにくくなるので注意しなければなりません。場合によっては、汚れが伸びて広がってしまうこともあります。
3.部屋のホコリを掃除する方法
ここでは、部屋のホコリを掃除する方法とポイントについて解説します。
3-1.ハンディーモップを使う
ホコリの掃除に役立つのは、掃除機よりもハンディーモップやペーパーモップです。前述したように、掃除機の排気でホコリが空気中に舞い上がってしまう恐れがあるため、まずは、ハンディーモップまたはペーパーモップでホコリを取り除きましょう。主な手順は以下を参考にしてください。
- 掃除中に舞い上がったホコリを外に出すため、窓を開けて換気する
- ハンディーモップでホコリを取り除く
- 水で固くしぼった雑巾で拭く
- 最後にフローリングに落ちたホコリをペーパーモップで取り除いて完了
雑巾で水拭きをする際は、こまめに雑巾を折り返して使うのがポイントです。汚れた部分をこまめに折り返して、拭き取ったホコリを別の場所に移さないように注意していきましょう。
3-2.ドライシートや軍手を使う
家電の裏や家具の裏・下は、手が届きにくい場所です。そのようなときは、フロアワイパーのドライシートを活用してください。フロアワイパーであれば手が届きにくい場所も掃除できますし、柄が伸びるので天井についているホコリの掃除にも活用できます。ドライシートであればホコリを立てずに吸着できるため、掃除も簡単です。また、コンセントや電源プラグについているホコリを除去する際は、軍手を活用しましょう。細かい場所のホコリを指先でしっかりと取ることができますよ。
3-3.サッシのホコリはお湯をかけて掃除する
部屋のホコリで見逃しがちなのが、サッシにたまっているホコリです。サッシのレール部分はホコリだけでなく、外から入ってきたゴミや砂も蓄積されやすいところですので、こまめに掃除しましょう。放置しておくと雨などの水分を含んでしまい、ホコリが固まってしまう恐れがあります。すでに、ホコリと汚れが固まっているのであれば、熱めのお湯を流して固まった汚れをやわらかくしてください。そして、使い古した歯ブラシなどを使って掃除をすればきれいになります。
3-4.網戸についているホコリは水洗い
網戸についているホコリは、水洗いできれいにしましょう。網戸のホコリがやっかいなのは、中のホコリも外のホコリもこびりついてしまうことです。気づかないうちに黒ずんでいたり、頑固な汚れになったりしてしまうため、定期的に掃除したほうがいいでしょう。網戸を外して庭などで水洗いをすれば、簡単にホコリが除去できます。汚れが落ちにくかったり、外せなかったりする際は、住居用洗剤を吹きかけて雑巾で拭き取ってください。
4.部屋にホコリをためないようにするには?
ここでは、部屋にホコリをためないようにする方法とコツを解説します。
4-1.布製品を減らす
前述したように、ホコリは布製品から発生する繊維や紙くずが原因です。そのため、極力、繊維と紙くずを生み出す布製品を使わないことが、部屋にホコリをためこまないポイントとなります。ホコリを完全になくすことはできませんが、布製製品を減らすことでホコリの量を減らすことはできるのです。たとえば、ソファーを革製のものに変えたり、カーペットやクッションを捨てたりするなどできることはたくさんあります。布製品を使い続けるのであれば、こまめに洗濯して、できるだけホコリの発生量を減らしましょう。
4-2.家具選びや家具の配置にも気をつける
家具の下にたまるホコリが気になるのであれば、足つきの家具に変えるのも方法の1つです。足つきの家具に変えることで、下にたまっているホコリをフロアワイパーなどですぐに拭き取ることができます。移動がしやすくなりますし、掃除が楽になるのも足つき家具のメリットです。また、ホコリをためないように家具の配置にも配慮してください。家具の配置はいったん決めてしまうと簡単に移動ができなくなるため、タンスや棚の後ろにコンセントの差し込み口がないよう最初に配置を考慮しましょう。コンセントの差し込み口が家具の裏にきてしまうと、掃除がしにくく、ホコリも蓄積されやすくなります。
4-3.外のホコリを室内に持ち込まない
砂ぼこりなど外からやってくるものがホコリの原因でもあるため、できるだけ外から持ち込まないようにすることも大切なポイントです。外から帰ってきた体には、意外とたくさんのホコリやゴミがついているでしょう。そのため、玄関を開ける前に体をはたいてついているゴミを外に落としてください。上着だけでなく、マフラーや帽子などもしっかりと玄関の外ではたきましょう。
4-4.棚にものを並べない
ホコリをためこまないように、棚などにものを並べないことも大切です。写真・雑貨・観葉植物・雑誌などかわいいものやお気に入りのものを棚に並べて飾っている方は多いでしょう。けれども、ホコリはものに吸着しやすい傾向があるため、飾っているものが多いほどホコリがたまってしまいやすくなります。飾りが多いと掃除もしにくくなってしまうので、必要なもの以外は引き出しなどにしまうようにしましょう。
5.部屋のホコリ掃除に関してよくある質問
部屋のホコリ掃除に関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.ホコリを放置するとどうなるのか?
A.どんどん頑固な汚れになってしまいますし、室内環境も悪くなってしまいます。生活している限り、次々とホコリは発生することになるため、常にホコリが空気中に舞っている環境となるでしょう。その空気を吸い込んで生活するので体調が悪くなったり、アレルギー症状を引き起こす原因になったりする恐れがあります。健康な生活を送るためにも、定期的に掃除をして清潔な室内を保ちましょう。
Q.ホコリがたまりやすい場所は?
A.部屋の隅、コンセントの差し込み口、タンス・冷蔵庫の裏や側面などにたまりやすい傾向があります。人が動きまわるのは部屋の中心が多いため、どんどん部屋の隅にたまっていくでしょう。また、パソコンやテレビといった家電製品は静電気が発生しているので、ホコリが吸着しやすくなっています。コンセントの差し込み口はたまったホコリに湿度が加わり、漏電から発火する危険も伴うので注意しなければなりません。
Q.ホコリ掃除のベストタイミングは?
A.ホコリ掃除は朝一番がベストタイミングだといわれています。ホコリは人が寝ている間に床へ落ちていく傾向があるため、朝一番に掃除をするとより多くのホコリを取り除くことができるのです。朝一番に掃除をするのが大変という方は、帰宅直後に掃除するといいでしょう。帰宅直後も室内のホコリが動いていない状態ですので、帰宅後すぐに掃除をしてください。
Q.棚の上や中のホコリはどうやって掃除すべきか?
A.ハンディーモップを活用しましょう。ハンディーモップの中でも柄が伸び縮みするタイプであれば、天井に近い箇所でもホコリを取り除くことができます。また、ホコリが気になったときでもすぐに掃除できるのは大きなメリットです。ハンディーモップを1つ持っておくだけでも掃除が楽になりますよ。
Q.ホコリを取るコツは?
A.高い箇所のホコリから落としていくことが、ホコリをきれいに除去するコツです。また、換気をしながら掃除をすると効率的に除去できるでしょう。取りきれずに舞い上がってしまったホコリを外へ逃がすことができます。そして、ホコリ掃除に便利なグッズをどんどん活用してください。時短になりますし楽に掃除ができるので、お気に入りのグッズを選んで使いましょう。お気に入りのグッズを用意しておけば、楽しくホコリ掃除ができるはずです。
まとめ
部屋のホコリを掃除する際は、マイクロファイバークロスやモップ・フロアワイパーなど便利グッズを活用するのがポイントです。先に、ドライシートでホコリを吸着し、細かいホコリを除去したら掃除機をかけましょう。勘違いしている人が多いのですが、先に掃除機をかけてしまうのはNGです。掃除機の空気がホコリを舞い上がらせてしまい、うまく吸着できなくなってしまいます。また、ホコリをためないようにこまめな掃除を心がけるのはもちろんのこと、布製品をなるべく使わないようにするのもポイントの1つですよ。